世界遺産を目指して

国の史跡と重要文化的景観2~骨寺村荘園遺跡講座その5~

骨寺荘園遺跡地図

国の史跡と重要文化的景観という二つの保護の網により、骨寺村荘園遺跡の伝統的な美しい景観は将来にわたり維持されることとなりました。
骨寺村荘園遺跡は上の地図のように、絵図に描かれた経蔵別当領(荘園)の範囲が遺跡の範囲となっています。東西約6キロ、南北約2キロの広さです。
市は平成18年に、良好な景観を保全・形成することを目的として、骨寺村荘園遺跡の範囲を、景観法に基づくものとしては県内初の「景観計画区域」に定めました。
その範囲の中で、中世からの伝統的土地利用が継承されている中核部分が、文化財保護法に基づく「重要文化的景観」に選定され、このほか絵図にちなんだ社や窟(いわや)など9カ所が、「国の史跡」に指定されています。
このように、骨寺村荘園遺跡の景観は二重三重に保護が図られています。例えば景観計画区域内で建設行為などによって地区内の景観を変更しようとするときは、届け出が必要となります。
骨寺村荘園遺跡全体が世界遺産登録の対象範囲で、その中心地域であるコアゾーンは史跡と重要文化的景観のエリア、それ以外がバッファゾーン(緩衝地帯)となります。現在、この地域には約100世帯が暮らしています。

問い合わせ先 本庁骨寺荘園室

 (広報いちのせき平成20年2月1日号)