げいび追分が二人を祝福

名勝猊鼻渓で船上結婚式 

春の日差しを浴びる船上で親族らの祝福を受ける新郎新婦(中央)名勝猊鼻渓で船上結婚式が4月27日行われ、春の穏やかな日差しの中、新郎新婦が永遠の愛を誓い合いました。
式を挙げたのは、大東町大原の鳥畑伸人さんと佐々木洋子さん。

二そうを連結した特別仕立ての舟に親族や友人らと乗船した二人は、三三九度や指輪の交換などを行い、誓いの言葉を述べました。
一同がゆったりとした流れを眺める中、船頭が「げいび追分」や「祝い船」など披露。景勝を訪れた多くの観光客から「おめでとう」と声を掛けられた新郎新婦は手を振って応え、「心に残る結婚式になりました」と感激していました。

郷土の画家の業績を今に

洋画家佐藤諄吉展を開催

絵画をはじめとした貴重な作品を展示している企画展大東町沖田出身で郷土の画家として活躍した佐藤諄吉画伯の作品を展示する「岩手洋画のパイオニア 郷土の画家 佐藤醇吉展」は4月24日から6月22日まで、芦東山記念館で催されています。
展示品は、記念館の収蔵資料と町内所有者の貴重な資料など、総数48点。写実的な手法の植物標本画や風景画をはじめ、果物、人体解剖図などのほか、茶だんすの引き戸や絵の具箱に描かれたものなど、珍しい資料も公開されています。
郷土の先人の優れた業績に、来館者は興味深く見入っていました。

おすまし顔でしずしずと

涌津保育園で花祭り実施

古式ゆかしい衣装をまとい家族に手を引かれて歩く園児達

お釈迦様の誕生を祝う花祭りは5月8日、涌津保育園で催されました。隣接する長禅寺本堂に3歳以上の園児が集まった中、6人の年長児がハスの花をまきながらお釈迦様をお迎えするサギの舞を舞い、園児らは花御堂に甘茶を献茶してお祝いしました。
その後、同寺の表参道から国道342号を通る700メートルの区間で、3歳から5歳の園児34人による稚児行列が行われました。狩衣をまとい、男児が烏帽子、女子が宝冠をかぶり、手に花を持った華やかな衣装。初めて参加したという3歳児のお母さんは、「いい思い出になります」とわが子の晴れ姿に目を細めていました。

花々に疲れを癒し山頂へ

第47回栗駒山山開きに80人

残雪を踏みしめ山頂を目指す参加者栗駒山(須川岳・標高1627メートル)山開きは5月11日、行われました。山の安全を祈願した後、約80人の参加者らは市旗を先頭に登山をスタート。時折青空も顔をのぞかせたものの晴れないガスに眺望はいまひとつでしたが、傍らに咲くかれんなイワカガミなどの高山植物や、野鳥のさえずり、雨氷のきらめきに疲れを癒やされながら、慎重に雪渓を踏みしめ、頂上を目指しました。
昨年に続き5人の仲間で参加した熊谷久雄さん(74)=赤荻=は「昨年に比べ天気に恵まれた。見上げてばかりだった須川の山開きに参加できうれしい。また来年、楽しんで登りたい」と笑顔を見せていました。

美しい音色のハーモニー

桜前線ツアー2008in千厩

観客は間近で尺八と箏、歌声の響きを楽しみました千厩酒のくら交流施設の東蔵ホールを会場とした「カート&ブルース 桜前線ツアー2008in千厩」は4月26日、催されました。
千厩は同ツアー10番目の公演地で、カート&ブルースは昨年に続き2回目の来市。静寂に包まれた蔵に尺八と箏の調べが響き渡り、スペシャルゲストのスーザン・オズボーンの心に語りかけるような歌声とともに、約100人の観客を魅了しました。
この公演のためのオリジナル曲も披露されたほか、「春が来た」「ディープ・フォレスト」を観客と合唱し、会場は春の温かな雰囲気に包まれていました。

協働のまちづくりの原点

竹野下自治会でごみ回収

家電製品など、粗大ごみを回収する地域住民津谷川地区の竹野下自治会(鈴木久夫会長)は4月20日、地区内の林道沿いに不法投棄された粗大ごみの回収作業に取り組みました。本市が目指す協働のまちづくりの原点ともいえる活動。不法投棄が絶えない中、「自分たちの地域は自分たちで管理する」ことを基本に地域住民で解決できる範囲のうちにと、自治会と行政が協働で作業を行いました。
住民総出で約50人が作業に当たり、2トンほどの粗大ごみを回収。環境活動に積極的に取り組み、ホタルの飛び交う里運動を実施している同自治会では、住民が協力し合いながら住みよい地域づくり活動を展開しています。

おいしいリンゴになーれ

門崎小2年生が摘花体験

一つ一つ丁寧に花を摘む児童門崎小学校の2年生12人は5月9日、赤柴地内の千葉徳男さん方のリンゴ園でリンゴの摘花作業を学びました。
千葉さんは「いつもより花の開花が8日ほど早かったため、満開は過ぎてしまった」などと語り、花を摘む訳や、花の摘み方、受粉の仕方などを丁寧に説明。児童たちは、早速一つ一つ丁寧に花を摘んだり、機械を使った受粉作業を交代で体験し、「秋の収穫が楽しみ」と早くも待ちきれない様子でした。この体験は生活科の授業の一環として行ったもので、収穫までの体験をまとめ秋の学習発表会で披露する予定です。

大きいタケノコ掘ったよ

東山公民館学びの土曜塾

掘り出した大きなタケノコを手にうれしそうな参加者東山公民館が主催する学びの土曜塾「たけのこ掘りにでかけよう」は5月17日、長坂字大持の鈴木昭助さん所有の竹林で行われ、小学生15人が参加しました。
子どもたちは、講師の小山玄夫さんから竹の生態や掘り方を学んだ後、30~50センチメートルほどに成長したタケノコを見つけては夢中になって掘り出しました。自分が収穫したタケノコを鈴木さんからお土産としてプレゼントされると、皆にっこり。たけのこ掘りの後は、たけのこご飯で作ったおにぎりをおいしそうにほお張っていました。

田舎暮らしと人情に触れ

諏訪中生徒が農業を体験

泥んこの感触を楽しみながら「すまっこ植え」に挑戦した女子生徒東京の多摩市立諏訪中学校(肥後忠弘校長)3年生94人は5月14日から3日間、「農業体験修学旅行」で花泉を訪れました。花泉町グリーンツーリズム推進協議会(風間邦敏会長)が、農業の活性化と田舎の素晴らしさを知ってほしいと、受け入れに協力して今年で5年目。一行は花夢パルに到着後、33戸の受け入れ農家と対面し、生徒代表の池ケ谷美光さんは「多くのことを体験してしっかり学び、今後に生かしたい」と決意を述べました。風間会長は「自然、農業、田舎のことなどいろいろな感動を見つけて、たくさん思い出を作ってください」と歓迎。生徒は受け入れ先の農家に数人ずつ分散宿泊し、田植え、野菜の定植、牛の世話などの農作業を体験しました。 
交代で田植え機の運転に挑戦した男子生徒金沢の須藤敏昭さん、佐々木勇一さん宅に宿泊した生徒7人は、15日朝から、両家共同での田植えに参加。 田植え機の運転に挑戦した男子3人は「田植え機をまっすぐに進めるのが難しい」と苦労していました。女子4人は、はだしになって田んぼの四隅を手植え。思うように足が運ばず悪戦苦闘しながらも、泥んこになって「すまっこ植え」を楽しんでいました。10時には、両家手づくりのがんづきやつきたての草もちでおやつタイム。格別の田舎の味を「おいしいおいしい」とほお張っていました。生徒たちの笑顔に、須藤さんと佐々木さんは「食べ物の大切さ、作ることの大変さを学ぶとともに人と触れ合う体験は、最高の思い出になると思います」と語ってくれました。

川の元気を取り戻そう!

千厩川で120人がごみ拾い

空き缶や粗大ごみでごみ袋がたちまちいっぱいに弓手川(千厩川)結いネットワーク(千田恭平代表)が主催する「千厩川元気再生大作戦」は5月11日、開催されました。
命の水「千厩川」を自分たちでホタルの飛び交うきれいな川にしようと平成15年から年に数回行われ、今回で15回目。女性団体や町内会、ボーイスカウト、地元企業などから約120人が参加し、梅田橋から大光寺までの約1.3キロメートルを歩きながら、川に落ちているごみを拾いました。清田地区、中沢地区でも同時に実施され、3カ所での大作戦となりました。

観光シーズン幕開け祝う

200人参加し室根山山開き

マイペースで山頂を目指す参加者県内で一番早い山開きとなる県立自然公園室根山(標高895.4メートル)の山開きが4月20日行われ、観光シーズンが幕を開けました。
室根山自然愛護少年団や上折壁自然愛護少年団をはじめ約200人が参加。開会行事が行われた蟻塚公園では、むろね南流太鼓による打ちばやしの演奏が披露され、山開きに花を添えました。関係者によるテープカットで一斉登山がスタート。晴天の下、急こう配の参道を登り山頂を目指した参加者は、途中、室根神社でシーズン中の安全を祈願。約2時間で山頂に到着した参加者は、全員で万歳を三唱し、眼下に広がる素晴らしい眺望を満喫しました。

川面から北上川を眺める

リバータイム「温故知新」

調査船「ゆはず」から眺めた景色はいつもと違って見えました川崎中2年生は、総合学習の時間を利用して、世界遺産登録を目指す平泉の文化遺産と、地元川崎町や北上川の果たした役割とかかわりについて学ぶリバータイム「温故知新」に取り組んでいます。
5月1日には、平泉町の高舘橋下水辺プラザから川崎町防災センターまでの約20キロメートルの船下りに挑戦。調査船「ゆはず」と木造船「長生丸」、3艇のゴムボートに分乗し、いつもとは違う目線で北上川の流れを体感しました。研修を終えた小野寺恵さんは、「自分のふるさとにすばらしい川があることを誇りに感じた」と、地元の良さを再確認でき満足した様子でした。

活気とにぎわいあふれる

いちのせき賑わい「ど市」

会話を楽しみながら熱々の品を求める来場者今年のいちのせき賑わい「ど市」は5月3日、錦町水天宮通りで開幕。三浦栄蔵実行委員会会長のあいさつに続き、関係者らによるテープカット、祝いもちやよさこい演舞が行われオープンを祝いました。
好天に恵まれたこの日は、朝から家族連れなどで大盛況。野菜や海産物など自慢の品を並べた店、フリーマーケットから「いらっしゃいませ」の声が響く中、訪れた人たちは「新鮮だね」「どれもおいしそうだね」と言いながら買い物を楽しんでいました。
ど市は8月を除く10月までの毎週第1土曜日に行われます。

自然の魅力に触れて歩く

市民オリエンテーリング

最初のポイントを目指し、スタートする参加者アストロ・ロマン大東では、ゴールデンウィーク後半の5月3日から6日まで、釣り大会、トラバースボルタリング大会などさまざまなイベントが催され、多くの家族連れでにぎわいました。
3日には、18回目を迎えた「市民オリエンテーリング2008in大東」が専用コースで行われ、小学生と一般、ファミリーの三つの部門に大東、千厩地域から11チーム約30人が参加しました。
参加者は地図と方位磁石を手に、新緑のすがすがしい息吹を感じながら、制限時間内のゴールを目指してチェックポイントを探していました。

(広報いちのせき平成20年6月1日号)