②一関地方のもち食文化の歴史

昨年11月に滝沢小で行われた、もち文化についての出前授業

一関地方には、昔から冠婚葬祭や季節の行事、客のおもてなしなど、あらゆる場面でもちをついて食べる伝統があり、もちが生活に欠かせないものとなっています。
もちは、古代から神に捧げられてきました。捧げられたもちには神の力が宿るとされ、お年玉のルーツであるとも言われています。神事に供されたもちは、その後貴族社会から武家に伝わり、やがて庶民に広がって節句や儀礼、農作業の節目行事などの料理として定着しました。
江戸時代に一関地方が属していた伊達藩は、江戸の食を賄うほど豊かな農産物に恵まれていました。それを背景に、あんこや雑煮、納豆のほか、ずんだ、しょうが、じゅうね、沼エビ、ふすべなどの数多くのもち料理が生まれ、食儀礼とともにこの地方の豊かな食の象徴として、今日に受け継がれています。

「一関・平泉もち街道」いよいよスタート

7月5日(土)から、市内と平泉町の67店舗で、本格的なもち膳からスイーツ系までさまざまな種類のもち料理を楽しむことができます。
同日は「いちのせき賑わいど市」会場(錦町)で、オープニングセレモニーも予定しています。

(広報いちのせき平成20年7月1日号)