交流で広がる「花いっぱい」の輪が花壇づくりの原動力

千葉榮子さん

地域に開かれた花壇づくりを続けている
千葉榮子さん

企業に勤務する傍ら家族と花壇づくりを続けて16年。

花づくりの情報交換を行うサークル「きれいに咲かせ隊」隊長。

花泉町日形、63歳   

どものころ、学校帰りに友達の家から自分の家にない花の種をもらってきては庭で育てていたという千葉榮子さん。大規模な花檀づくりを始めたのは平成4年、旧花泉町の花いっぱいコンクールで家庭花壇の部が設けられたことがきっかけでした。市花いっぱいコンクールへの入賞をはじめ、全国レベルのコンクールでも数多くの受賞歴を誇ります。自宅前の市道の両側に広がる250メートルのフラワーロード、900平方メートルの立体花壇―真っ赤なサルビアが印象的な「えいこかだん」は今や、県内外から多くの花好きが訪れる花の名所となっています。

「オープンガーデン」の言葉が一般的になる前から、地域に開かれている「えいこかだん」。地域の学校や集落花壇に花苗の提供なども行ってきました。福祉施設のデイサービスの皆さんが訪れることも。花壇内にパラソルやテーブル、記名帳を備え、見学者同士、時には榮子さんも一緒に花談義を交わします。「喜んでいただくのが一番うれしい」。交流が花壇づくりの原動力です。

「えいこかだん」の特徴は“イメージ花壇”。「大地に絵を描くような感覚。見る人に楽しさと感動を感じてほしくて」とほほ笑む榮子さん。今年のテーマは「岩手の遺産」。花々の色鮮やかさが増す9月、夫政吉さん手作りの金色堂のオブジェと30種1万5000本の花が咲き誇ります。

(広報いちのせき平成20年9月15日号)