演奏する機会 鑑賞する機会 地方の音楽文化底上げに

及川一郎さん

音楽イベントの企画運営を手がける
及川一郎さん
商店経営。

自宅の蔵を改装した「角蔵ホール」でのライブをはじめ、千厩を中心に音楽イベントを企画。

千厩町奥玉。

50歳

   

んまや夜市の恒例となった「投げ銭ライブ」。9月13日、千厩まちの駅JaJa馬プラザ前で行われた「JaJa馬ミュージックフェスティバル」(同実行委員会・協同組合千厩新町振興会主催)には県内外のアマチュア12グループとゲスト3グループが出演。ロック、アコースティックなどさまざまなジャンルのサウンドが、集まった音楽ファンを魅了しました。

「アマチュアにはお客さんの前で演奏する機会を、お客さんには地元バンドとプロの音を楽しんでほしかった」とイベントを企画した及川一郎さん。「出演者からは『気持ち良いライブだった』『また千厩で演奏したい』と反響が大きかった」と語ります。
さまざまな音楽に触れて育ち、仕事の傍らバンドで演奏するなど音楽を楽しんできた及川さん。転機は4年前。娘さんがバンドの練習を始めたのを機に、叔父の故勇一さんの夢「自宅の蔵でライブハウス」を実現させました。現在は手作りの音響を備えた「角蔵ホール」をはじめ、千厩酒の蔵交流施設でのライブなども企画しています。
「小さな会場で飲んだり話したりしながら聞けるライブは、演奏者も聴く側もリラックスして楽しめる。回数を積み重ねることで、地方の音楽文化の底上げにもつながるはず」。商店街に若者を呼ぶきっかけとしても期待されています。

(広報いちのせき平成20年10月15日号)