市の公共施設使用料は、現在、合併前の旧7市町村ごとに料金設定や減額免除の取り扱いが異なっています。また、公共施設の維持管理には多くの税が使われています(下の表のとおり)。
こうした現状から、公共施設使用料についての取り扱いを統一化することで不均衡の是正を図るとともに、市が維持管理経費の縮減と効率化に努めることと併せて、適正な受益者負担による歳入の確保を図ることで安定したサービスを提供するため、現在、見直しを進めています。
その概要をお知らせします。

公共施設維持管理経費と費用負担の現状

区分

スポーツ施設(プールなど個人利用施設除く)

公民館

施設数

4630

維持管理経費

2億4909万円3億260万円

使用料収入(利用者負担)

1717万円

355万円

税などによる負担

2億3191万円2億9905万円

うち利用者負担を減免したことにより

税などによる負担となった額

(1463万円)

(3633万円)

 

見直しの基本的な考え方
  • 合併前の旧7市町村ごとに異なっていた使用料を統一します。(利用目的や利用形態が同じものは、同じ料金にします)
  • 使用料の減額または免除の取り扱いについても統一します。
  • 受益者負担の適正化を図ります。(施設を将来にわたり維持していくため、施設利用者からも広く公平に負担を求めます)
  • 急激な負担増にならないよう緩和措置を講じます。
見直しの概要
  • 料金改定施設…▽公民館などの集会施設▽ホール(文化センターを除く)▽地域集会所的利用施設▽公民館付属の体育館など▽スポーツ施設の会議室※文化センター、スポーツ施設(体育館・野球場など)、博物館などの料金は、次期見直しまで継続して検討していきます。
  • 使用料設定単位は1時間当たりとし、額は10円単位に設定します。
  • 公民館の会議室は1平方メートル当たり5円を基準とし、面積に応じた料金とします。冷暖房料は、1平方メートル当たり1円で料金を設定します。
  • ホール(室蓬ホールなど)は、一関文化センターの中ホールと同等とします。
  • 地域集会所的利用施設について、7地域の統一化を図ります。
  • 類似施設は同じ料金にします。
    ○アイドーム、公民館等の体育館 …スポーツ施設と同じ料金
    ○農村集会施設、保健センター、その他の集会所…公民館と同じ料金
    ○スポーツ施設の会議室…1時間当たり200円として設定
  • スポーツ施設や公民館等集会施設の減額免除の取り扱いを統一化します。
    ○自治会など地域団体 …免除
    ○趣味、教養などのグループ…50パーセント減額―など

実施時期

21年4月から。ただし、使用料が免除から減額となる団体については、公民館などの各室の料金の上限を、▽21・22年度は1時間当たり100円▽23・24年度は同200円―に設定するなど、緩和措置を講じます。

ご意見をお聞かせください

見直し案に対する皆さんのご意見を募集します。見直し案は本庁市民の室・財政課、各支所地域振興課、各公民館、各スポーツ施設に備え付けるほか、市ホームページに掲載します。寄せられたご意見は検討の後、その概要と回答を公表します。

  • 応募対象者…市内に居住または通勤・通学している人
  • 応募方法…住所、氏名、連絡先を記入し、郵送、持参、電子メールまたはファクスで
  • 応募期限…12月26日(金)必着。
料金の改定額や減額免除の取り扱いについて、詳しくは各施設にお問い合わせください。  
問い合わせ先
本庁財政課管財係

(広報いちのせき平成20年12月15日号)