ものづくり人材育成の成果を披露

成果発表に加え、3年間の総括も行われたセミナー

「一関高専等を活用した中小企業人材育成」成果普及セミナーは12月17日、ベリーノホテル一関で行われ、企業や一関高専、行政関係者ら約160人が、中小企業の人材育成の成果や課題、今後の方向性などについて理解を深めました。
「一関高専等を活用した―」は(財)岩手県南技術センター(理事長・浅井一関市長)が東北経済産業局の委託を受けて平成18~20の3カ年実施。中小企業で緊急の課題となっている若手技術者の育成を支援するため、一関高専の持つノウハウや設備を活用して技術者への研修を行うもので、本セミナーはその成果と課題をまとめるとともに、広く普及を図ることを目的として毎年開催されています。
セミナーでは、本年度開設された▽組み込みデジタル技術▽極微小・極微量分析―の2コースの受講生28人に対して修了証書が授与された後、蟹沢怜史さん(26)=千住スプリンクラー㈱=、瀬川大作さん(27)=シチズン東北㈱=による受講成果の発表が行われました。
その後、各コースの研修講師を代表し、二階堂満一関高専教授、千葉悦弥同准教授による事業総括が行われ、3年間の取り組みについて、受講生から「技術技能の習得や知識の向上に役立った」「今後も同様の講習を続けてほしい」など、良好な評価を受けたことなどが報告されました。
最後に、一般産業機械の生産、精密部品加工企業で2月から市研究開発プラザに入居する㈱茶木エンジニアリング(福島県喜多方市)の茶木哲夫代表取締役により、「地元企業との連携と人材育成」と題する基調講演が行われました。
人材育成事業は来年度以降も引き続き行われる計画となっています。

(広報いちのせき 平成21年1月1日号)