File №8 薄衣の笠松 (川崎町薄衣)

長寿を誇る太い幹、堂々の枝ぶり

薄衣の笠松 (川崎町薄衣)

針葉の常緑樹として冬の寒さにも耐えることから、お正月の松飾りや「松竹梅」など、昔から長寿やめでたさの象徴としてわたしたちになじみの深い樹木、松。
川崎町中心部から国道284号を千厩町方向へ進み、薄衣小学校手前を左折、案内板に従い坂道を登ると、やがて見事な松林が目に入ってきます。
中でも目を引くのが、樹齢600年以上、地元の言い伝えでは千数百年ともいわれる3本の巨木。根元部分の幹の直径が、最大の1本は約1.8メートル、残りの2本も約90センチあります。
そのどっしりとした太い幹から四方に張り出した枝が、大きなかさを広げたように見える姿から「笠松」と呼ばれ、県の天然記念物に指定されています。
周辺は小公園として整備され、地元の人たちによって大切に保存が行われています。

(広報いちのせき平成21年2月1日号)