温かな感動と拍手に包まれ

病気のお鈴(左)が「来年この花が咲くのを見るのが楽しみ」と花の種をまくシーン千厩高筝曲部の演奏と梅寿会の踊りで幻想的に極楽浄土を表現

千厩地域市民劇場第7回どっから座公演「花のかおる古里清田城の物語」(千葉守実行委員長)は2月21日、千厩体育館で催され、約450人の観客が手作りの舞台を楽しみました。
団員によるオリジナルの脚本は、約420年前の清田を舞台に、飢きんや戦乱の中、病で倒れた少女、お鈴が最後にまいた一粒の花の種が、清田を花の里に変えるというストーリー。清田小PTAコーラス、千厩高音楽部による「ふるさと」で幕を開けた舞台には、12月から練習を始めた団員のほか、清田小田植え踊り、小羊幼稚園児、熊田倉神楽など総勢100人以上が出演。方言となじみの地名を交えたせりふで、戦を繰り返すことの無益さ、花咲く平和なふるさとの大切さを訴えた舞台に、観客から惜しみない拍手が送られました。
どっから座の菅原正憲座長は「スタッフの努力、清田の皆さんの協力で成し遂げた舞台。今後も地域の眠っている題材を掘り起こしていきたい」と語りました。

幼年消防で和太鼓など整備

新しい楽器を手にする園児

千厩小羊幼稚園(堀秀子園長、園児52人)の幼年消防クラブは、(財)日本防火協会が「宝くじの普及広報事業」を財源に行っている「平成20年度民間防火組織等の防火・防災普及啓発推進事業」の助成を受け、和太鼓13個と鉄琴1台を購入整備しました。
幼年消防クラブの鼓笛隊活動を通して地域行事や幼年消防大会などに参加し、幼児期からの正しい火の取り扱いや消防の仕事に対する理解を深めるために整備されたもの。園児たちは、元気に太鼓を打ち鳴らし、その響きに目を輝かせていました。

地域の視点で復旧活動探る

震災を振り返り意見が交わされたパネルディスカッション

北上川リバーカルチャーアソシエーション主催の北上川フォーラムは2月15日、ベリーノホテル一関で開かれました。第1部は達増知事とアブデルナーセル駐日エジプト特命全権大使が対談。第2部では浅井市長ほか4人をパネリストとして岩手・宮城内陸地震のパネルディスカッションが行われました。それぞれが震災を振り返り、今後の復旧・対策について意見が交わされ、コーディネーターの平山健一会長が「震災を通して『一関は助け合える地域』と実感できたことは今後の力になる」とまとめました。

(広報いちのせき 平成21年3月15日号)