受章おめでとうございます                                                                                    

春の叙勲・褒章が発表され、長年それぞれの分野でその進展に尽くされた功績により、市内からは叙勲に4人、褒章に1団体と2人が栄誉に輝かれました。

旭日双光章

地方自治功労 元室根村長

小山寛さん

小山寛さん(73)
室根町折壁

遠野市出身。旧室根村議3期9年3カ月。この間、議長を2期5年3カ月。平成13年から2期4年3カ月間旧室根村長を務められ、村勢の発展に尽くされました。また、合併後は室根地域自治区長を務められました。
「合併に始まり合併に終わった村長だったが、診療所の先生方に恵まれ医療サービスの充実を図ることができた。地域の皆さんや職員の皆さんに頑張っていただき感謝に堪えない」と語られました。

瑞宝双光章

教育功労 元公立中学校長

瀬川欽一さん

瀬川欽一さん(78)

字南霻霳

奥州市出身。昭和26年、藤里小学校(現奥州市)を振り出しに一関市内の小中学校勤務などを経て、平成3年3月、桜町中学校長で退職。小中学校教育やスポーツ振興に尽力されました。
特にも、昭和45年の岩手国体で一関市事務局員として大会開催に奔走。また、市保健体育課長として市民スポーツの基盤づくりに当たられました。
「学校開放などで市民にスポーツの楽しさが広がったことが良かった」と語られました。

瑞宝単光章

消防功労 元一関市消防団副分団長

阿部正市さん(80)

赤荻字上台

一関市赤荻出身。昭和30年、一関市消防団員となり、平成6年12月、副分団長で退団。この間38年10カ月にわたり地域防災活動に尽くされました。
学校火災などへの出場。水害現場での物資の移動。ポンプ操法訓練指導などに当たられました。
「アイオン、カスリン台風時に消防に入って協力したいと思い、その初心で務めることができた。消防人としては、当たり前のことをやってきただけだが、それが認められたもの」と語られました。

瑞宝単光章

鉄道業務功労 元国鉄職員

菅原金作さん

菅原金作さん(83)

字台町

宮城県栗原市出身。昭和16年、石巻駅駅手を振り出しに一ノ関駅など岩手、宮城の各駅に勤務。昭和56年4月、沼宮内駅長で退職するまで通算40年間、駅業務全般に携わり、特にも旅客の安全輸送業務に尽くされました。
「終戦後やカスリン・アイオン台風時の輸送業務は特に大変だった。健康にも恵まれて鉄道航路一筋で来た。叙勲は夢にも思っていなかったので感激そのものです」と語られました。

藍綬褒章

統計調査功績 元国勢調査員

阿部庄一さん

阿部庄一さん(85)
花泉町金沢

一関市出身。昭和30年から平成17年まで、11回の国勢調査に従事し、正確な調査で公共の事務に尽力されました。
統計調査の始まりのころは、大した苦労と思わなかったが、税金や米の供出割り当てが増やされると業務が理解されず、実態をつかむのに何回も足を運ぶこともあったとのこと。
「統計調査員みんながやってきたこと。恥ずかしい気もするが、受章はうれしい」と述べられました。

黄綬褒章

業務精励 大武・ルート工業代表取締役

太田義武さん

太田義武さん(65)
田村町

一関市出身。昭和43年、会社を立ち上げ、現在はパソコン、携帯電話、カメラなどの精密機械の組み立てラインで使用するネジの供給機の開発、製造を主力として事業展開。商品の考案改良業務について、高い評価と精励が認められました。
「受章は妻と家族と社員のおかげ、感謝している。開発型の企業は社会のニーズに合わせて造るものは変わっていく。これからも、研究開発に努めていきたい」と語られました。

緑綬褒章

社会奉仕功績 ボランティア団体

一関手話サークル「ひろば」

一関手話サークル「ひろば」

昭和48年に会員8人ほどで設立した手話奉仕団体。現在、会員は20歳代から60歳代の38人。聴覚障害のある人と市民との交流会や手話講習会などの開催を通して、聴覚障害者の社会参加とコミュニケーションの増進に大きく貢献されています。
会長の小岩光太郎さんは「35年間支えてこられた先輩のご苦労と会員の皆さんの協力があってのことで感謝しています。これまで以上に地域福祉の向上に努めていきたい」と語られました。

(広報いちのせき 平成21年6月1日号)