みんなにやさしいまちに

誰もが暮らしやすい町のあり方を探ろうと大町商店街で買い物体験が行われました増子正東北学院大准教授(左)の進行で体験の感想を述べる参加者

東北学院大と市などが連携し3月から行っている地域プロジェクト講座の「大町を歩こう」は5月23日、大町商店街で行われました。自閉症、重度身体障がいを持つ人たちへの買い物の体験補助やキャップハンディ体験、講演などが行われ、誰もが暮らしやすい町のあり方を探りました。
買い物メモを持った参加者は自分たちのペースでゆっくり店内で買い物。コミュニケーションに困難のある自閉症児の買い物に応対した松栄堂大町店の阿部成子さんは「優しく、にこやかに迎えるよう心掛けています」と語りました。膝サポーター、加重チョッキなどの装具を着用し加齢や障がいに伴う身体の変化を体験した参加者は「実際に高齢者にも参加してもらって意見をもらうのも良いのでは」などと感想を述べました。
増子正東北学院大准教授は、講演で「今後圧倒的に高齢化が進む。加齢に伴う身体の衰えを自分のこととして考え、まちづくりに生かしてほしい」と訴えました。

ふるさとの山をきれいに

束稲森林愛護少年団員が登山道を歩きごみを拾いました

東山町の束稲森林愛護少年団による束稲山清掃登山は5月29日、束稲山で行われました。森林愛護に対する意識を高めようと、田河津小の4、5年生が例年行っているもので、今年は16人が参加。ごみ袋とはさみを手に、山頂から音羽山風車周辺を歩きながら、1時間20分ほどかけて沿道などに捨てられた空缶やたばこの吸殻などのごみを拾い集めました。
団長の千葉みのりさん(5年)は、「去年よりごみが少なくなってうれしい」と自然を大切にする気持ちを新たにした様子でした。

培った知恵と技術を提供

生活研究グループ会員から野菜作りを学んだ参加者

一関地方生活研究グループが主体となって開催する農業体験講座「農業への目覚め」は5月25日、花泉町油島の同会員宅の畑で行われ、約20人が参加しました。
農家以外の人にも農業に興味を持ってもらうため、野菜作りや加工実習など定期的に開設するこの講座。初回のこの日は、モロヘイヤなど夏野菜の定植作業を行いました。真柴から子どもたちと参加した女性は「野菜作りを本格的に学びたい」と会員の手つきを見ながら丁寧に苗を植えていました。

(広報いちのせき 平成21年6月15日号)