地域を守る決意新たに

積み土のう工法を行う自主防災組織の皆さん

21年度市水防訓練は7月12日、水防隊をはじめ、51を数える自主防災組織・水防ボランティア、各種組織・団体や関係機関、約750人が参加して、狐禅寺の遊水地周囲堤で行われました。
水防管理者を務める統監の浅井市長は開会式で、「岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を被り、日ごろの備えの重要さと防災に対する決意を新たにした。先人の「自助・共助」の精神を風化させることなく次世代へ継承し、市民の安全のため訓練を展開されるよう期待する」と告辞。大雨により北上川と磐井川がはんらんするおそれがあるという想定で訓練が開始されました。

被災者を収容する県防災ヘリ「ひめかみ」

「籠止め工法」のくい打ちを行う水防隊員被災者を救出・搬送する市消防団機動部隊車両のドアをこじ開ける市消防本部救助隊

訓練では、水防隊により、堤防の決壊を防ぐための▼杭打積み土のう▼籠止め▼積み土のう―など水防5工法を迅速・的確に実施。自主防災組織などから参加した180人も、土のう運びなどに汗を流しました。また、陸上自衛隊や市婦人消防協力隊連絡協議会による応急給食訓練、市消防団機動部隊・市消防本部と県防災航空隊による土砂崩れに巻き込まれた建物や車両からけが人を救出し、搬送する訓練なども行われました。
参加者は皆、自らの地域を守る意識を高めながら、蒸し暑さの中行われた訓練に懸命に励んでいました。

軽可搬ポンプ操法を披露する一関地域婦人消防協力隊員

訓練の最後には、第19回全国女性消防操法大会に出場予定の一関地域婦人消防協力隊の5人が、軽可搬ポンプ操法を披露。合併前の旧室根村、旧花泉町、旧東山町の婦人消防協力隊に続き出場する同隊は、10月22日に横浜市で開催される大会に向け、連日訓練を重ねています。

(広報いちのせき 平成21年8月15日号)