観光シーズン幕開け祝う

山頂目指し登山する自然愛護少年団員ら参加者(3合目付近)桜室連によるよさこい演舞が山開きに花を添えました

県立自然公園室根山(標高895.4m)の山開きは4月18日、行われました。
季節外れの寒さの下、室根山自然愛護少年団(室根東小)や室根西自然愛護少年団(室根西小)をはじめ、遠くは雫石町からの参加者もあり総勢250人ほどが参加しました。
登山に先立ち、県南の桜の名所となっている蟻塚公園で開会セレモニーが行われました。

今年は200本の桜もまだつぼみの状態。

肌寒い中、桜室連によるよさこい演舞が山開きに花を添え、関係者によるテープカットが行われた後、一斉登山がスタートしました。

随所に急こう配もある山道。

8合目付近では降り積もった雪を一歩一歩踏みしめ、悪路の中、山頂を目指しました。

途中、室根神社でシーズン中の安全を祈願。

約2時間で雪化粧の山頂に到着した参加者は登山を達成し、充実した表情を浮かべていました。

伝統景観を守る奉仕作業

スコップで水路の泥上げ作業を行う参加者

国の重要文化的景観に選定さていている本寺地区の水田風景を守ろうと、地元と県建設業協会一関支部、市水道工事業協同組合が連携した骨寺村荘園水路維持作業は4月24日、行われました。市内44社の企業関係者と地元農家、市関係者ら約250人が参加。11班に分かれて、区域内延長23kmの水路の約半分で、水の流れがよくなるように土を削る作業を行いました。骨寺荘園団地運営協議会の佐藤勲会長は「泥上げは春の大切な作業だが地元だけでは困難。業界の皆さんに大変感謝している」と語っていました。

新しいすみかでスイスイ

メダカをそっと水路に放流する子供たち

川崎町門崎の針田・針山地区の地元住民ら約50人は4月25日、新たに整備された水路に1400匹のメダカを放流しました。
今では貴重な「黒メダカ」が生息する同地区では、黒メダカを地域のシンボルにしようと岩手大学農学部広田教授らの指導を受けながらメダカを放流しています。参加者は、メダカの産卵場所や休憩場所となる草を真新しい水路の所々に植え付け、昔の水路を再現。水が流されると、子供たちはポリバケツに入った2cmほどのメダカを静かに水路に放しました。

(広報いちのせき 平成22年5月15日号)