花火大会復活にかけたこの一年「かわたまドン太くん」と一緒にPRに奔走

遊佐芳昭さん
「おらが自慢のでっかい花火大会」にした青年のリーダー
遊佐芳昭さん
22年4月から一関商工会議所青年部川崎支部長。
(有)遊佐建築取締役。1級建築士。
川崎町薄衣。38歳

この8月、2年ぶりに開催された「おらが自慢のでっかい花火大会」。

名物の2尺玉をはじめ、大小1万発もの花火が夜空を彩りました。

事業所や個人の提供のほか、多くの人の善意による募金花火も打ち上げられました。

この募金に一役買ったのが、「かわたまドン太くん」です。

ドン太くんは花火の妖精の子供で、お祭りが大好き。

いつもは2尺の大きさ―このマスコットを製作したのは、一関商工会議所青年部川崎支所の部員です。

産声を上げたのは昨年秋。「花火大会の中止が決まった後の青年部の会合で、“ゆるキャラ”で花火大会を盛り上げようと落書きしたのがきっかけ」と同支部長の遊佐芳昭さんは振り返ります。
今年5月、約2週間かけて部員が手作り。

青年部の総会でデビューした後は、市内各地のイベントに出向き、花火大会のPRに奔走しました。

イベントでの呼び掛けと、川崎町内外の店頭の募金箱に集まった善意は50万円近くで、例年の約10倍に及び、大会運営にも力が入りました。
県外での仕事を経験してからUターン。

家業の建築業一筋の遊佐さんにとって、花火大会は夏に欠かせない、あって当たり前のこと。

「川崎町規模で花火大会を続けるのは、正直大変だ。運営を町民全体、市全体で担っていく工夫をして、継続していきたい。かつてこの地が北上川の水運でにぎわったように、花火大会を新たなにぎわいの核にしていければ」と先を見据えます。

(広報いちのせき 平成22年9月15日号)