1万3千人の長寿を祝福/浅井東兵衛さん国土交通大臣表彰を受賞
敬老会:1万3千人の長寿を祝福
22年度市敬老会は9月から11月にかけて、地域・地区ごとに催されています。
招待者は昭和6年4月1日までに生まれた今年度満80歳以上になる人。
9月1日現在で1万3199人(一関5250人、花泉1880人、大東2372人、千厩1480人、東山887人、室根797人、川崎533人)で、そのうち88歳の米寿は669人です。
それぞれの会は、福祉活動推進協議会や自治会など、各地域・地区の皆さんの企画による細やかな配慮と心のこもった運営により進められました。
祝い品贈呈や勝部市長からのあいさつなど、祝賀ムードの中、出席者が高らかに乾杯。
祝宴では、当祝者の皆さんが近況を報告し合ったり、地域の皆さんによる祝いの歌や踊りで健康長寿を祝いました。
そのうち、9月8日千厩町のマリアージュで行われた奥玉地区敬老会には、当祝者347人のうち178人が出席しました。
勝部市長が「激動の時代を歩み幾多の困難を乗り越えてこられたご苦労に敬意を表します。皆さんのご健康とご多幸をご祈念いたします」とあいさつ。
祝宴では奥玉保育園児が「エビカニクス」「在郷サンバ」を元気に踊り、参加者は子供たちの演技に目を細めて拍手を送っていました。
また、市内の各介護保険施設でも敬老会が行われました。
東山町の特別養護老人ホームやすらぎ荘敬老会は9月20日に行われ、達増拓也知事がお祝いに駆けつけました。
達増知事は「皆様のご苦労の上に豊かな社会が作られました。これからもお元気でお過ごしください」と祝辞を述べ、今年度100歳を迎える三澤キヨヘさんと佐藤吉之進さんに祝い状と記念品を手渡しました。
入所者代表の高橋テイさん(91)は「たくさんの皆さんにお集まりいただき、お祝いの言葉や記念品など、ありがとうございます。お陰さまで毎日楽しく暮らしています」と謝辞を述べました。
記念撮影の後は祝謡が披露され、和やかに祝宴が行われました。
前市長の浅井さん:国土交通大臣表彰を受賞
前市長の浅井東兵衛さん(83)=萩荘=は、平成22年度建設事業関係功労者として国土交通大臣表彰を受賞しました。
市長在職中、長年にわたり北上川上流改修期成同盟会長を務め、河川事業の推進に尽力したことが評価されたものです。
浅井さんは平成11年、旧一関市長に就任。
合併後、21年10月まで本市の初代市長を務めました。
その間の10年余、北上川上流改修期成同盟会長をはじめ、一関遊水地事業促進協議会長、北上川ダム整備促進協議会副会長などを歴任し、北上川流域の水害被害の軽減に努めました。
治水対策にかける思いの原点は、昭和23年のアイオン台風の被災体験。
一夜を屋根の上で過ごした経験を振り返りながら「本市にとって治水対策は永遠の課題。共生しなければならない一方で、対策を怠ってはならない」と語りました。
戸籍に登録されている100歳以上の所在不明者について
全国的に高齢者の所在不明が相次いでいます。
市内に本籍のある人のうち、戸籍に登録されているものの、所在が不明となっている100歳以上の高齢者は254人(8月27日現在)いました。
このように、高齢者が戸籍の上だけで残っている原因は、△海外移住し、戸籍がそのまま残ったもの△身元不明の死者のため、本籍不詳により正当な本籍地に死亡届が提出できなかった―などです。
今後、戸籍事務を管轄する法務局と協議の上、速やかに消除するなど、適切な整理をしていきます。
なお、市内に住民登録をしている100歳以上の人については、全員の所在確認が取れています。
◎問い合わせ先…市民課登録係
(広報いちのせき 平成22年10月1日号)