受章おめでとうございます

大輪の菊

秋の叙勲・褒章と危険業務従事者叙勲が発表され、長年それぞれの分野でその進展に尽くされた功績により、市内からは叙勲に7人、褒章に2人が栄誉に輝かれました。

旭日小綬章

地方自治功労

元一関市長浅井東兵衛さん(83)一関市萩荘

元一関市長浅井東兵衛さん(83)一関市萩荘

一関市出身。

岩手県議会議員を経て、旧一関市長2期。

平成17年9月の新「一関市」誕生後、初代市長に当選され、21年10月までの1期4年間、合併後のまちづくりや岩手・宮城内陸地震からの復興に尽力されました。

「市民の皆さんの協力、理解のもと、一緒に地域づくりを行うことをモットーにやってきた。合併後は、特に一体感の醸成に気を配ってきた」と今までの活動を振り返られました。

旭日小綬章

地方自治功労

元市議会議員伊藤力さん(78)川崎町薄衣

元市議会議員伊藤力さん(78)川崎町薄衣

川崎町出身。

昭和44年の初当選以来、連続9期36年にわたり、旧川崎村議。副議長、議長を歴任され、治水対策などに尽力されました。

新「一関市」誕生後に市議会副議長を1期務められました。

北上川と砂鉄川の治水対策について「土地関係で説得に歩くなど苦労も多かったが、事業のお手伝いができてうれしい。皆さんの協力があってのこと。今回の受賞は、皆さんからいただいたようなもの」と述べられました。

旭日小綬章

地方自治功労

元市議会議員村上悌さん(71)千厩町小梨

元市議会議員村上悌さん(71)千厩町小梨

千厩町出身。

昭和56年の初当選以来、連続7期24年5カ月にわたり、旧千厩町議。議長を務められ、農業振興、畜産振興などに尽力されました。

新「一関市」誕生後に市議会議員を1期務められました。

今回の受賞について「思いがけない賞をいただいた。家族や地域の皆さんの支えがあってのこと。協力いただいた皆さんに感謝している」と語られました。

旭日双光章

地方自治功労

元県議会議員小野寺藤雄さん(76)一関市萩荘

元県議会議員小野寺藤雄さん(76)一関市萩荘

一関市出身。

昭和54年から3期10年8カ月、岩手県議会議員。

平成12年からは旧一関市議2期、新「一関市」誕生後に市議1期の通算20年余にわたり、議員として地方自治の進展に尽力されました。

「市政が市民の目に届くようにする視点で活動してきた。素晴らしい仲間、同志に恵まれた。支えてくれた皆さんとともに頂戴したものと感謝している」と今までの議員活動と受賞の感想を語られました。

瑞宝双光章

教育功労

元公立小学校長小野寺章さん(79)室根町折壁

元公立小学校長小野寺章さん(79)室根町折壁

室根町出身。

昭和26年の浜横沢小学校を皮切りに松川小などを経て、60年浜横沢小教頭、62年甫嶺小学校長、平成元年に折壁小学校長を歴任され、平成4年に退職。

10年から17年の市町村合併まで旧室根村教育長として地域教育の振興に尽力されました。

「私がいただいていいのかという気持ちになった。私を支えてくれた先輩、同僚、後輩のおかげ」と受章の感想を語られました。

瑞宝双光章

警察功労

元警視正千葉吉秋さん(71)一関市赤荻

元警視正千葉吉秋さん(71)一関市赤荻

千厩町出身。

昭和33年、岩手県警に入庁。

水沢警察署、一関署、盛岡署などを経て、平成9年岩泉警察署長。

10年生活安全部生活保安課長、12年に退職されるまで保安の維持に尽力されました。

「進んで重荷を背負う」を座右の銘に仕事をされたといい、「命がけだった」と危険性の高い業務を振り返られました。

また「仲間にも恵まれ、単身赴任など家族の協力があってのこと。身に余るものを感じている」と述べられました。

瑞宝単光章

消防功労

元警視正千葉吉秋さん(71)一関市赤荻

元一関市消防団花泉地域団長菅原政義さん(76)花泉町日形

花泉町出身。

昭和35年、旧花泉町消防団に入団。

平成21年に退団するまで48年間にわたり地域の防災活動に尽力されました。

「製材所の火災では、防火水槽だけでは足りず、大変だった」と印象に残る現場を振り返り、消防団幹部として「現場に向かうときに冷静に対応するよう団員に話してきた。これも先輩から教えられてきたこと」と団員への指導も気を配り、「いろいろな方々の支えや協力で務められた」と語られました。

藍綬褒章

統計調査功績

農林業センサス調査員佐藤悌二郎さん(80)大東町中川

農林業センサス調査員佐藤悌二郎さん(80)大東町中川

昭和24年から統計調査員に就任以来、60年以上にわたり国勢調査12回、農林業センサス11回などの調査に従事し、正確な調査に尽力されました。

病気で床に伏したことがないといい、「健康であったからやってこれた。地域の皆さんが協力的で特に苦労を感じたことはなかった」とこれまでの業務を振り返られました。

また、家族の協力について「家族の理解があったからの受章。感謝している」と語られました。

藍綬褒章

調停委員功績

調停委員細川正二さん(69)一関市上大槻街

調停委員細川正二さん(69)一関市上大槻街

平成2年に盛岡地方裁判所一関支部の調停委員に任命されて以来、20年間にわたって民事、家事の調停に尽力されました。
「当事者の気持ちになって話をまとめるのは難しいこと。裁判所の皆さんや先輩の調停委員の皆さんに教えていただきながら、人のためになるという使命感で続けられた。あっという間の20年間」とこれまでの業務を振り返り、「支えてくれた家族、従業員に感謝したい」と述べられました。


 (広報いちのせき 平成22年12月1日号)