自分が楽しまないと相手に伝わらない、お客さんの笑顔で自分も充電

道化師「クラウンろっく」として笑いを届けている松谷俊克さん

道化師「クラウンろっく」として笑いを届けている
松谷俊克さん

3年前「クラウン」に出合い平成20年7月、初舞台を踏む。

市教育委員会に勤務。

宮前町。

36歳

赤い鼻、大きな靴、だぼだぼのズボンがトレードマークの「クラウンろっく」。

ジャグリングやマジック、バランス芸などをしながらおどけ、笑いを誘う姿を、最近市内外のイベントで見かけるようになりました。
 「クラウン=道化師、おどけ者」に松谷俊克さんが出会ったのは3年前。

道化師・大棟耕介さんの本「ホスピタルクラウン」を紹介するチラシからでした。

『よく、子どもたちに笑われます。よく、子どもたちにしかられます。それが僕の仕事です』のフレーズを見たとたん、「電流が走った」と松谷さん。

以前からバンドや演劇など人前で表現する活動を行い、もっと広い年齢層に楽しんでもらえる「何か」を探していた時期でした。
 20年5月には大棟さんが行うホスピタルクラウンの講習を受講。

その直後、岩手・宮城内陸地震が発生。

教育委員会に勤務する松谷さんは避難所の運営に携わりました。

その時、本寺小の保護者と知り合ったのが縁で同年7月、同小PTA行事でクラウンろっくとして初めて芸を披露。

「お礼の言葉や子供たちの笑顔に力をもらった」と振り返ります。
 「演じるのではなく、自分の長所を思いっきり表現することで笑いを誘うのがクラウン。

子供たちは良いお手本になる」と松谷さん。

二人のお子さんも一緒に芸を披露しています。
 家庭、仕事とのバランスを調節しながら一生続け、「いつかは病院に笑いを届ける“ホスピタルクラウン”に挑戦したい」と夢を抱きます。

(広報いちのせき 平成22年12月15日号)