被災地を支える物資配送の拠点

被災地を支える物資配送の拠点
沿岸部を中心に東日本一帯に甚大な被害を及ぼした東北地方太平洋沖地震。
本市は陸前高田市、大船渡市、宮城県気仙沼市への支援の拠点となっています。
室根体育館は気仙沼市の支援物資を保管する倉庫として稼働し、多くのボランティが活躍しています。

沿岸被災地への復興支援に向けて

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、市内における人的、物的被害は少なかったところですが、電力、水道、燃料、日用品など市民生活に深刻な影響を及ぼしました。

電力関係については、停電が続きましたが、東北電力株式会社の懸命な復旧作業により、3月15日夜までに完全復旧しました。

水道については、市内全域において配水管が破損し、各地で断水が続きましたが、水道工事業者の方々の協力で3月24日にすべて復旧しました。

この間、市民の皆さんの日常生活に大変ご不便をおかけしました

燃料関係については、東北地方全域で供給される絶対量が不足する事態に陥りました。
特にガソリン類については、救急車両、災害復旧作業用車両、救援物資搬送車両の運行に支障が出かねない状況が続き、これらの車両を優先して給油させる措置をとりました。
給油をめぐって市内ガソリンスタンドでの混雑、付近道路の渋滞が生じておりますが、「譲り合いの精神」で一人一人が少しずつ不便を分かち合いながらこの危機的状況を乗り切るよう切にお願いします。

また、日用品などの消費については、買いだめなどを自粛し、各家庭において節約への取り組みをお願いいたします。

連日の報道のとおり、当市に隣接する陸前高田市、宮城県気仙沼市および大船渡市においては、想像を絶する津波被害が発生しております。
当市は、既にこの沿岸被災3市に対して、救援物資の提供をはじめとして、現地駐在員や消防・救助隊員、消防団などの派遣、医療支援、マイクロバス等の車両の提供などを行ってきております。

今後は、藤沢町、平泉町と一体となって3市の後方支援体制を整えてまいりたいと思います。被災した3市の皆さんの苦しみを共有し、地域復興のために最大限の努力をしていく決意でありますので、市民の皆さんのご理解とご協力を、心からお願い申し上げます。

一関市災害対策本部長 一関市長 勝部修

 
(広報いちのせき 平成23年4月1日号)