唐梅館からの眺め(東山)

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深まりゆく秋を感じて

唐梅館は、奥州藤原氏の滅亡後、葛西氏の時代に各地で勢力を誇った千葉を名乗る諸将の宗家、長坂千葉氏約400年の居城です。

本丸は標高250メートルの山頂にあって、土塁や池、矢場跡、馬留場跡も残っている天険の山城です。

この地は、豊臣秀吉の小田原の役の際、葛西氏一統が参陣するか否かを諮る軍議がなされたと伝えられています。
この軍議の様子を壮大なスケールで再現した「唐梅館絵巻」がふもとの唐梅館総合公園を会場に、毎年9月下旬に催されています。

萩の花が咲き始めた山道を登ると、そこには静かな空間が。
虫の声を聞きながら見下ろせば、刈り入れを待つ稲が黄金色に輝いていました。

【アクセス】JR大船渡線猊鼻渓駅から車で10分

 (広報いちのせき 平成23年10月1日号)