図書館だより/文化財探訪
図書館だより
Book Review
「っぽい」 ピーター・レイノルズ 文・絵/なかがわちひろ 訳
「“じょうず”にできるってそんなに大切?」大切なのは感じるままに自由に表現すること!「思ったとおりにやってごらん」と優しく背中を押してしてくれる絵本です。
「掛けたくなる軸」 山口智子 著
丁寧で細やかな日本の手仕事の数々。女優であり芸術にも造詣が深い著者の瑞々しい言葉と端正な写真から、職人たちの手技が創りあげる作品の物語が見えてきます。
「おめでたを知ったあなたへの手紙」 細谷亮太 著
プレママ・プレパパの不安な心を、きっと励まし支えてくれるはず。残念ながら現在は絶版となった本ですが、復刊を望む声が多いこともうなずけます。
「宮沢賢治のことば」 本田有明 著
震災後再び注目された宮沢賢治の精神や生きかた。自らの苦難と闘いながらも、「みんなのさいわい」を願った賢治の精神に裏付けされた輝くことばたちが、心にすーっと染み入ります。
オススメイベント
川崎図書館お仕事セミナー「げんき塾2011」
産業カウンセラーによる個人相談会
◇日時…11月11日(金)10:00~15:00◇定員…先着4人程度 ◇相談員…川下洋美さん
図解で解決!わかる、つたえる技術
◇日時…11月13日(日)14:00~16:00◇定員…先着40人程度◇講師…池田千恵さん
【共通事項】
◇会場…川崎図書館
◎申込先・問い合わせ先
川崎図書館電話43-4123
※藤沢図書館が新たに加わり、8館でのサービスがスタートしました。どうぞご利用ください。
文化財探訪
岩手県指定文化財 木造地蔵菩薩半跏像 附 二天立像
花泉町金沢の大門地蔵堂には、岩手県指定文化財「木造地蔵菩薩半跏像 附 二天立像(多聞天立像、伝広目天立像)」があります。
「木造地蔵菩薩半跏像」は、平安末期から鎌倉初期の制作と考えられています。
一木造(像の頭部と胴体部を一本の木で彫り出す手法)で、直径1メートル以上の巨木から造られた例は県内でも例がありません。
写真のとおり堂々とした雰囲気の像です。
「二天立像」は平安後期の制作で、動きに派手さはないものの、力強さがあります。
大門地蔵堂の由来によると、康平5(1062)年奥州へ向かう途中で病にかかった源頼義が、地蔵菩薩の加護を祈願したところ枕元に地蔵菩薩が現れ、たちまち病が治ったことから、帰陣の際にこれらの像を造り、大門を建立して安置させました。
これが大門の地名の由来になったと伝えられています。
また、地名の由来に関しては、藤原秀衡「平泉館の南門」として「大門」を建てたためとも伝えられています。
※大門地蔵堂見学希望は、事前に花泉支所教育文化課へお申し込みください。
木造地蔵菩薩半跏像
一関市博物館催し物案内
テーマ展2 生誕百年 森本仁平展
◆会期…11月27日(日)まで◆展示解説会…11月5日(土)・19日(土)11:00~12:00、14:00~15:00・20日(日)11:00~12:00、15:00~16:00※11月1日(火)から後期展示
館長講座4 戦国期南奥羽の大名の印章
◆日時…11月20日(日)13:30~15:00◆対象・定員…一般・50人※申し込み必要
アートフィルム上映会
舟越桂(彫刻家)と森山大道(写真家)の制作に肉薄したアーティストドキュメンタリーを上映します(申し込み必要)。
◆日時…11月6日(日)【≒舟越 桂】9:00~10:40、13:00~14:40【≒森山大道】11:00~12:30、15:00~16:30◆対象・定員…小学5年生以上・各60人◆参加料…無料
(広報いちのせき 平成23年11月1日号)