市勢発展に尽くされた3人を表彰

市は、教育文化や産業振興の各分野で市勢の発展に尽力された3人の皆さんを市勢功労者として表彰します。表彰式は11月3日に行われました。

表彰を受けられた皆さん

教育文化功労

千葉政吾さん
千葉政吾さん(79)大東町大原字笠置

平成13年から21年まで一関市・大東大原水かけ祭り保存会長を務め、伝統文化の伝承、発展に多大な貢献をしました。

この間、中学生しめ縄神輿や小学生太鼓山車、中学生太鼓山車を創設。
地域の子供たちに祭りへの参加を促進する機会を広げるなど地域文化の振興に努めました。
また、20年には、節目となる350年祭を成功に導くなど、天下の奇祭「一関市・大東大原水かけ祭り」の名を全国に発信しました。

「火防、厄払いはもちろんのこと、家内安全、無病息災などいろいろな願いが込められる祭りになった」と振り返り、「毎年、地元はもとより、全国から200人以上の参加がある祭り。一番寒い時期の祭りでもあり、事故なく終了できるよう心掛けた」と、振り返りました。

教育文化功労

大畑孝夫さん
大畑孝夫さん(74)関が丘

平成13年4月から現在まで一関合唱連合会会長、21年から現在まで市芸術文化協会会長を務め、芸術文化の向上、発展に多大な貢献をしました。

「いちのせき第九演奏会」では、市民による「いちのせき第九合唱団」の合唱指揮者を務めました。
「東日本合唱祭」では現在まで実行委員として同合唱祭の発展と「合唱のまち・一関」の全国への発信、定着に尽力しました。
また19年1月に制定された一関市民歌の制定委員会委員長を務め、音楽家としての高い見識と卓越した指導力で、市民歌の制定に寄与しました。

「今回の受賞は、合唱に携わる市民全員で分け合うべきもの。今日までの皆さんの努力が認められた結果と受け止めています」と喜びを語りました。

産業功労

懸田等さん
懸田等さん(74)大東町中川字大中斉

平成16年から現在まで、郷土食研究会「やまあい工房」と農事組合法人「京津畑やまあい工房」の代表理事を歴任され、地域づくり、産業振興に多大な貢献をしました。

14年に地区内の高齢者の安否確認を行うことを目的に宅配弁当を提唱。
以来、同工房では漬物、昔お菓子、惣菜、宅配弁当の販売を手掛け、今年からは京津畑交流館「山がっこ」(旧京津畑小学校)での食堂も運営しています。
郷土食を中心に地域の資源、人材を有効に活用した取り組みは、今後の中山間地域での地域づくり、産業振興のモデルとなるものです。

「京津畑まつり・食の文化祭で地域に伝わる郷土食を展示したことがきっかけ。工房の活動が認められたものであり、携わった皆さんのおかげ」と受賞を喜びました。

(広報いちのせき 平成23年11月1日号)