COVER★第7回むかさり行列
撮影日 10月23日/場所 厳美公民館前

第7回むかさり行列

ぽかぽかと日が射し、夏日となった10月23日。
市内厳美町でむかさり行列が行われました。

むかさり行列は、昭和30年代まで一関地方で行われていた花嫁道中の名称です。
伝統の継承と地域の活性化につなげようと平成15年から同町で再現されてきました。

7回目の行列の主役は菅原慎也さん(25)と村上梢さん(25)が扮した花婿と花嫁。
2人は共に厳美町字舟卸の出身。
2年の交際を経て間もなく夫婦になります。

衣装をまとい、凛とした約70人の参列者は一関市博物館前に集合。
一行は大勢の観客に見守られながら、長持を先頭に厳美公民館へと約700メートルの道のりを練り歩きます。
そして、受け取り渡し、三三九度と儀式が続きました。

忠実に再現された行列を懐かしみ、当時を振り返り談笑する姿、初めて見るあでやかな花嫁の姿にため息を漏らす観客の姿が見られました。

知人の勧めでむかさり行列の参加を決めた慎也さんと梢さん。
家族も喜び、自身も楽しみにしていたという慎也さんは「大勢の人に来ていただきうれしい。感謝している。感動しました」と、新生活への意識を強く持ったよう。

笑顔の絶えない家庭にしたいという2人は、いい夫婦の日、11月22日に入籍し、共に歩み始めます。

(広報いちのせき 平成23年11月15日号)