「岩手の千春」から「日本の千春」へ

那須千春さん

スポーツをする者なら誰もがあこがれる「JAPAN」のユニホーム。

日本ソフトボール協会全国女子ジュニア優秀選手として台湾遠征に参加する市内大東町出身の那須千春さん(中3)は、昨年に続き、日の丸を背負います。
しかも今年はJAPANの主将として。

千春さんは現在、山形県の上山市立北中学校に通っています。
「高校でもソフトボールを続け、将来はトップリーグを目指す」という夢をかなえるため、昨秋からふるさと大東町を離れて暮らしています。

2年連続での遠征は全国でも2人だけ。
「17人の選手同士のコミュニケーションがうまく取れるように気を配りたい」とチームワークを大事にします。

昨夏の中総体では目標にしていた県大会にはあと一歩届かず、悔しい思いも。
その悔しさをばねに8月、大阪府で行われた全日本中学生大会に出場し、堂々16強に。
「大東中の仲間と念願の全国大会に出場したことが一番の思い出」と語ります。

台湾遠征は、1月15日から20日まで。
ジュニアの強化が目的の遠征だけあって、全国大会で活躍した選手が多く選抜されています。
「全国で一番ソフトボールが楽しいと感じている仲間たち。その中でプレーすることができてうれしい」と語る千春さん。
その瞳の先には、次に活躍するステージが映っています。

(1月12日、上山市で取材)

PROFILE

なす・ちはる 一関市大東町出身。
小学2年からソフトボールを始め、摺沢小、大東中時代は投手。
昨年も全国のジュニア優秀選手に選ばれ、台湾遠征を経験。
100メートル12秒台の俊足とチャンスに強い打撃が持ち味。
160センチ、右投げ、右打ち。

那須千春さん那須千春さん

いちのせきの広報誌「I-style」2月1日号