藤沢・長徳寺で映画「一遍上人」のロケ

ウド鈴木さん主演の映画「一遍上人(いっぺんしょうにん)」のロケが2月9日、藤沢町保呂羽の長徳寺(渋谷真之住職)で行われ、住職や地元住民がエキストラとして撮影に協力した。

1239 年松山市に生まれた一遍上人は、全国行脚しながら「南無阿弥陀仏」で知られる「踊り念仏」を広め、時宗の開祖となった。
映画は、一遍の弟子が絵巻物にした「一遍上人絵伝」に基づき制作された。
妻、娘や弟子たちと全国を旅する中で、多くの人々と出会い交流する姿が描かれている。

午前11時から行われたロケにはキャストのほか地元住民約20 人、住職5人がエキストラとして参加した。
雪のシーンの撮影を一遍上人の祖父の墓がある岩手県南地方で望んでいた秋原北ほくいん胤監督は「長徳寺はロケに最適。
雪に慣れた地元の皆さんの演技もイメージ通りだった」とにっこり。
自身も出演した渋谷真之住職は「一関の皆さんに藤沢を知ってもらう機会にもなる。映画が一関市と藤沢町との合併記念になれば」と期待を寄せる。
真之住職の父で藤勢寺住職の渋谷英之さんは「藤沢でのロケは貴重。しかも一遍上人だ。地元の皆さんと共に地域を挙げて協力した」と言葉を弾ませる。

映画は5月19日から一関シネマプラザで上映される。
地域との文化的・精神的つながりを信条とする秋原監督は「一関の皆さんが出演し、一関で撮影した映画を、一関で見てほしい」と自信をのぞかせる。
20日午前には同シネマプラザで秋原監督とウドさんらによる舞台あいさつも予定されている。

1雪深い長徳寺参道で撮影されたシーン。一遍上人との再会を喜ぶ村人たち 2同日は吹雪の中での撮影。衣装をガムテープで固定するなどスタッフも大忙し
3ロケにはエキストラとして地元住民約20人が参加 4ロケ地に選ばれた藤沢町保呂羽の長徳寺

1.雪深い長徳寺参道で撮影されたシーン。一遍上人との再会を喜ぶ村人たち

2.同日は吹雪の中での撮影。衣装をガムテープで固定するなどスタッフも大忙し

3.ロケにはエキストラとして地元住民約20人が参加

4.ロケ地に選ばれた藤沢町保呂羽の長徳寺


長徳寺 渋谷真之住職

長徳寺 渋谷真之住職

藤勢寺 渋谷英之住職

藤勢寺 渋谷英之住職 

カエルカフェ秋原北胤監督
カエルカフェ秋原北胤監督

いちのせきの広報誌「I-style」3月1日号