田植えイベントが最盛期
競って、感じて、触れ合って、学んで守る

千厩高校で田植え大会、本寺で田植え体験交流・景観保全

1骨寺村荘園お田植え体験交流会の早乙女

千厩高校の田植え大会は5 月25日、同校農場で開かれました。
同校の農業クラブが主催した同大会は、今年で4回目。
1チーム3人編成、教職員チームを含む9チームがエントリーしました。
「生産技術科以外の人たちにも田植えの楽しさを知ってほしい」と語るのは農業クラブ会長で生産技術科の矢尾板祥之さん(3年)。
レースは、泥に足を取られて思うように植えられないところがおもしろい。
「リレーには農業クラブを代表して参加します。名誉がかかっているから負けられない、手は抜きません」と意気込みを語りレースに臨んだ矢尾板さん。
見事トップでゴールしました。

骨寺村荘園お田植え体験交流会(本寺地区地域づくり推進協議会主催)は5月27日、遺跡内の水田で催されました。
昔ながらの農村景観と伝統を守る取り組みは今年で8回目。
初夏の青空の下、荘園オーナー、学生や地元の住民ら170 人を超える参加者が、地元農家の手ほどきを受けながら苗を手植えしました。
盛岡市から参加した岩手大大学院生の佐々木優希さん(22)は「骨寺村は初めて。思ったより早く作業が進み、もっと植えたいくらいでした。秋の稲刈りにもぜひ参加したい」と語っていました。

国学院大生と本寺地区住民らによる田植えは6月3日、骨寺村荘園遺跡内の水田で行われました。
昔ながらの小区画水田と農村風景を守り伝えようと、2006 年から同大歴史地理学の吉田敏弘教授と学生が主体となって始めた活動。
11年から「骨寺村荘園小区画水田保存会」(佐藤正人会長)が中心となり、学生らと一緒に取り組んでいます。
同日は吉田教授と学生、OB、地区民、一般参加者ら約50 人が参加。
地元農家の手ほどきを受けながら古代米「亀ノ尾(かめのお)」などの苗を植えました。
同大2年の中村優里さん(19)は「里山の奥にある田んぼが印象的。苦手なカエルや虫が気にならないくらい、まっすぐ植えることに夢中になっていました。稲刈りにもきっと来ます」と田植えを満喫した様子。
吉田教授は「小区画水田は大事な宝。復田など地元の取り組みに期待しているし協力も続ける」と話し、佐藤会長も「地元の参加者はみんな、骨寺の景観を守っていこうとする志を持っている。吉田教授の期待に応え、若い世代にも思いをつなげたい」と意欲を語っていました。

2千厩高校の田植え大会3骨寺村荘園お田植体験交流会で田植えをする本寺小児童
4国学院大生と地区住民らによる小区画水田の田植え5国学院大生と地区住民ら参加者の記念撮影

1)骨寺村荘園お田植え体験交流会の早乙女
2)千厩高校の田植え大会
3)骨寺村荘園お田植体験交流会で田植えをする本寺小児童
4)国学院大生と地区住民らによる小区画水田の田植え
5)国学院大生と地区住民ら参加者の記念撮影

広報いちのせき「I-style」7月1日号