市内で測定された農林水産物の放射性物質濃度をお知らせします。
県の検査計画に基づく野菜は全て不検出でした。

一関市産の農産物は不検出

県が「県産農林水産物の放射性物質濃度の検査計画」に基づき全県で実施した一関市産の農産物(4~6月分)の放射性セシウムは、4品目8検体全てで不検出でした。〈表1〉

市民が持ち込んだ農林水産物(自家用や産直出荷用、6月分)は、測定した409検体全てで食品衛生法上の基準値(一般食品100ベクレル/kg、豆類は暫定規制値500ベクレル/kg)を超えるものはありませんでした。このうち野菜は、いずれも不検出でした。〈表2〉

アユは不検出、イワナなどは出荷規制

県内全域で実施されたアユの放射性物質検査の結果、本市の砂鉄川水系をはじめとする39採取地点全てで、放射性セシウムは食品衛生法上の基準値(一般食品100ベクレル/kg)を下回りました。

砂鉄川水系は6月14日に採取、放射性セシウムは合計13ベクレル/kg(ゲルマニウム半導体検出器で測定)でした。

市内で国から出荷制限を指示されている魚種と漁場は、▼イワナ(養殖以外)…磐井川(支流を含む)、砂鉄川(支流を含む)▼ウグイ…大川(支流を含む)、北上川水系(磐井川、砂鉄川などの支流を含む)―です。

市内で県から採捕自粛を要請された魚種と漁場は、▼ヤマメ…磐井川(磐井川上流漁協の管理漁場)―です。

<表1>一関市産野菜の放射性物質濃度検査結果(4~6月)
品目 測定結果 検出下限値
ナス(露地) 不検出 19未満
トマト(ハウス) 不検出 16未満
ピーマン(露地) 不検出 17未満
キュウリ(ハウス) 不検出 19未満
トマト(ハウス) 不検出 14未満
ピーマン(ハウス) 不検出 20未満
ナス(ハウス) 不検出 19未満
キュウリ(ハウス) 不検出 19未満
  • 測定機関 岩手県農業研究センター
  • 測定機器 ゲルマニウム半導体検出器
<表2>放射性セシウム134と137の合計値の結果区分ごとの検体数(6月分)
品目

基準値(100ベクレル/kg)以下の検体数

( )内は「不検出」( *注1)検体数

基準値(100ベクレル/kg)超過の検体数
穀 類 大豆 7(6) 0(※注2)
野菜類 タマネギ 71(71) 0
大根 41(41) 0
キャベツ 39(39) 0
ジャガイモ 23(23) 0
ニンニク 20(20) 0
白菜 19(19) 0
レタス 11(11) 0
ラッキョウ 10(10) 0
ブロッコリー 8(8) 0
ホウレンソウ 8(8) 0
ミョウガ 8(8) 0
ネギ 7(7) 0
ニンジン 6(6) 0
シソ 5(5) 0
チンゲンサイ 5(5) 0
カブ 4(4) 0
スナップエンドウ 4(4) 0
イチゴ 3(3) 0
キュウリ 3(3) 0
ナス 3(3) 0
ニラ 3(3) 0
山菜類 フキ 28(28) 0
ワラビ 5(5) 0
果実類 20(18) 0
ブルーベリー 6(6) 0
  • 測定検体数が3以上の品目を一覧
  • 4月からの食品衛生法上の基準値(一般食品100ベクレル/kg)に基づき区分。
    ※注1 「不検出」は検出限界値未満を示し、核種ごとに25ベクレル/kg(40分測定)。
    ※注2 豆類は新基準値移行に伴う経過措置により暫定規制値500ベクレル/kg
  • 測定場所 南部農業技術開発センター(花泉町金沢)北部農業技術開発センター(大東町摺沢)
  • 測定機器 トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種測定器による簡易測定)
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広報いちのせき「I-Style」 平成24年7月15日号