東山レッドウイングス
鈴木靖監督・神崎乃愛主将・部員16人 

長坂と松川が一つになり堂々の県準V
「合同」は少子化時代のスタンダード

4東山レッドウィングス

共にメンバー不足だった「長坂レッズ」と「松川レッドウィングス」は10年8月の大会後、人員不足でチーム存続の危機に直面した。
鈴木靖監督は「子供たちを大会に出場させてあげたい」と合同チーム結成を提案。
「大好きなソフトボールを続けさせたい」という父母らの思いは両チームとも一緒だった。
こうして10年9月に「東山レッドウィングス」は誕生した。
 
「ソフトボールは守りのスポーツ」という鈴木監督。
練習の多くを守りに費やした。
堅い守りで最少失点に抑え、少ないチャンスを生かして得点するのがチームカラー。
関小同様、全勝で最激戦区を突破した。
 
県大会は、初戦でいきなり強豪花巻西南と激突。
エース白澤優海の好投で2-1で競り勝った。
準決勝は一関勢の涌津と対戦。試合は東山白澤、涌津千葉澪奈両エースの息詰まる投手戦。
1-1のままタイブレーカーに。
先攻の東山は足を絡めた攻撃で涌津守備陣の乱れを突き、2点を挙げると、その裏白澤が涌津の反撃を無得点に抑え、3-1で豪腕対決を制した。
決勝は序盤から白熱した好ゲームとなったが、関小の攻撃を止めることができず3-6で敗れ、優勝はできなかった。
 
東山勢の全国大会出場は2000年の長坂レッズ以来12年ぶり。
結成2年目の合同チームは初戦で大和ホワイトガールズ(神奈川)と対戦したが、善戦及ばず0-11で敗れ、初戦突破はならなかった。
しかし、少子化が進み、単独でチームが編成できない中、父母、学校、地域が指導者と一緒になって選手の能力を開花させたレッドウィングスは、少子化時代の教育や少年スポーツのあり方に一石を投じる大きな軌跡を残した。
新チームの活躍も目が離せない。

DATE

堅守で最小失点に抑え、少ないチャンスを得点する守り勝つソフトボールが信条。
エース白澤優海は岩手を代表する本格派。
県大会を一人で投げ抜いた。
【戦績】
<県>2回戦○2-1花巻西南、準決勝○3-1涌津、決勝●3-6関小ヤンキーズ
<全国>1回戦●0- 11 大和ホワイトガールズ

1千葉かるな 2千葉かるな 3白澤優海 5白澤
1_笑顔でベンチに戻る選手
2_チャンスに強いシュアな打撃が光る主砲千葉かるな
3_堅守でエース白澤優海を盛り立てる内外野(大和ホワイトガールズ戦)
4_結成2年目で県準V、初の全国大会を決めた東山レッドウィングスナイン
5_県大会を一人で投げ抜いたエース白澤は岩手屈指の好投手

広報いちのせき「I-style」9月1日号