瑞宝双光章山戸實さん

消防功労 元両磐地区消防組合消防監
山戸實さん やまと・みのる 67 花泉町

1965年花泉町消防団常備部団員。
72年の同消防組合発足時に消防士となり、消防本部警防課長、通信指令課長、消防次長などを歴任。
06年に定年退職しました。
分署勤務では地理、水利や道路事情など地域の実情が分からず「消防団の方に教えてもらった」と懐かしみます。
一方、予防業務ではホテル側に消防法の適合を求めた際、理解が得られず怒鳴られたことも。

受章に当たり「身に余る光栄。先輩、同僚や後輩、地域の方々、家族の支えがあったからこそ」と感謝しています。

瑞宝単光章阿部富次さん

防衛功労 元准陸尉
阿部富次さん あべ・とみじ 64 花泉町

1967年入隊。
陸上自衛隊多賀城駐屯地第22普通科連隊、帯広駐屯地第4普通科連隊などを経て、02年仙台駐屯地第2陸曹教育隊普通科教育中隊で退官。
教育部隊勤務が中心で、新人や中堅の育成に尽力しました。
常に訓練に打ち込み、射撃は自衛隊内の全国大会に出場する腕前。
71年の全日空機雫石衝突事故では犠牲者の捜索に当たり、78年の宮城県沖地震など災害支援にも出動しました。

「厳しい演習で、気力、体力や忍耐力を養うことができた」と35年間を振り返ります。

瑞宝単光章小山晃男さん

防衛功労 元3等陸尉
小山晃男さん おやま・あきお 61 大東町

1969年入隊。
埼玉県や茨城県など主に関東地方に勤務。
東部方面部隊、東部方面後方支援隊などを経て05年に定年退官しました。
36年にわたる隊員生活は車両などの装備の補給・整備や隊員指導などに従事。
防衛や災害派遣などで活動する最前線のサポート役、縁の下の力持ちとして活躍しました。
「派手さはないが地道に取り組んできた」と振り返ります。

受章に当たり「評価されてうれしい」と笑顔を見せながら「上司、同僚や部下と家族の支えがあったからこそ」と感謝していました。

瑞宝単光章加藤講一さん

防衛功労 元3等陸尉
加藤講一さん かとう・こういち 61 千厩町

1970年入隊。
岩手駐屯地第9特科連隊、岩手地方協力本部などに勤務。
日々の鍛錬で強い心身を維持し、病欠は一度もありません。
05年、35年の隊員生活を終え定年退官しました。
最も印象深いのは95年の阪神・淡路大震災。壊滅的な被害を受けた惨状を目の当たりにし、「言葉が出なかった」と振り返ります。
震災直後3週間神戸市に滞在。
被災者へ飲料水を配給する支援活動に当たりました。

受章に当たり「上司や同僚の励ましと家族の支えのおかげ」と感謝しています。

瑞宝単光章佐々木孝一さん

警察功労 元県警部
佐々木孝一さん ささき・こういち 70 北豊隆

1965年岩手県警入り。
盛岡署を振り出しに大半を鑑識業務に携わり、一関署花泉交番所長を最後に02年に退職しました。
昼夜を問わず呼び出しに応じ、悲惨な事件・事故現場へ。
最前線で証拠集めに奔走し、解明の道筋を探しました。

「気は休まらないが、やりがいを感じた」と使命感にあふれ、「今は懐かしい思い出」と語ります。

受章に当たり「先輩、同僚、各地で出会った皆さんに助けられた警察人生」と振り返り、「つらいとき、支えてくれた家族に感謝します」と話しています。

広報いちのせき「I-Style」 平成25年1月15日号