被災者支援

勝部市長が仮設住宅などを訪問

雇用促進住宅梅田団地に住む人たちと懇談する勝部市長
雇用促進住宅梅田団地に住む人たちと懇談する勝部市長

勝部修市長は昨年12月21日、東日本大震災で被災した人たちが暮らす仮設住宅などを訪れ、生活での悩みや要望を聞きました。 

訪問したのは、藤沢町の雇用促進住宅藤沢宿舎、千厩町の同住宅梅田宿舎と旧千厩中学校仮設住宅、室根町の旧折壁小学校仮設住宅の4カ所です。

勝部市長は「陸前高田市、気仙沼市や南三陸町はお隣同士。県境を越えて助け合うことが大事。皆さんの要望を聞いて、市ができることをしたい」とあいさつ。
各住宅の出席者は「宮城県のテレビ番組を見ることができるようになり、ありがたい」など感謝していました。

藤沢宿舎からは、「建物の老朽化による生活面の支障」などが、梅田宿舎と旧千厩中仮設住宅からは「気仙沼市への要望」が、旧折壁小仮設住宅からは「AMラジオ放送の受信環境の改善」などが挙げられました。
市は12月28日、各住宅の代表者に、意見や要望について一つ一つ回答しました。

勝部市長は「避難している人たちが明るく過ごせるように、引き続き全力で支援したい」と話しています。

放射能汚染被害

東京電力が市の要請に対し回答

東京電力からの回答書を受け取る平山副市長
東京電力からの回答書を受け取る平山副市長

市は2012年9月25日、東京電力(株)に対して福島第1原子力発電所事故に伴う損害賠償に関する要請を行いました。
要請事項は▼損害賠償請求への誠意ある対応▼健康不安への対応-についてです。

これに対し、東京電力福島原子力被災者支援対策本部東北補償相談センターの小松日出夫所長らは昨年12月26日、市役所を訪れ、回答書を平山大輔副市長に手渡しました。
 
回答書には▼畜産・シイタケなどの農林産物はJA岩手県協議会を通じ逐次賠償している▼野生キノコも賠償の対象と考え、説明会や賠償請求の個別相談などを実施する▼風評被害は状況を確認し、迅速に対応する-などと記載されていました。
 
回答書を受け取った平山副市長は「生産者はいずれも深刻な状況。特にシイタケ生産者は廃業に追い込まれている人もいる」と窮状を訴え、「賠償の支払いなどスピード感をもって対応していただきたい」と強調しました。
千葉孝農林部長は「生産者は生活の糧を失っている。その現実を認識し、一日も早い賠償を実施してほしい」と強く求めました。

農林産物の放射性物質濃度測定

大豆・ソバは順次出荷可能へ

大豆は市内32 区域で出荷・販売が可能に

大豆は「県産農林水産物の放射性物質濃度の検査計画」に基づき、検査が終了するまで出荷などの自粛が要請されていました。
市内33の区域(昭和25年当時の旧市町村単位)で行った出荷前検査の結果、基準値以下となった次の区域で出荷・販売が可能となりました。
◆出荷・販売が可能となった区域…一関地域(全域)、花泉地域(全域)、大東地域(全域)、千厩地域(一部:旧千厩町、旧奥玉村、旧小梨村)、東山地域(全域)、室根地域(全域)、川崎地域(全域)、藤沢地域(全域)
◆出荷制限が指示された区域…千厩地域の旧磐清水村

旧大原町産「ソバ」の出荷制限が一部解除

国から出荷制限が指示された大東地域の旧大原町産ソバは「出荷制限区域において産出されたそばに関する岩手県管理計画」に基づき県が実施した全袋検査の結果、全て基準値以下となり、2012年12月14日付で出荷・販売などが可能となりました。

問い合わせ先

本庁農政課0191-21-8427

広報いちのせき「I-Style」 平成25年1月15日号