二十歳の門出に「ありがとう」。
笑顔と感謝が広がった一関の成人式に密着した。
「ありがとう」の成人式

《 成人式の歴史 》

冠婚葬祭の「冠」は成人式を意味する。
それは昔、男子の成人を示すものとして行われていた儀式「元服」で、「冠を付ける」(かぶる)ことに由来したもの。
男子は12歳から16歳で子供の頃の髪型や服装を大人のものに改め、女子も同じころ「裳着(もぎ)」や「結髪(けっぱつ)」と呼ばれる儀式で大人への仲間入りをした。
昔の成人は、十代半ばだったといわれている。
今日の成人式のルーツは、終戦間もない1946年11月22日、埼玉県蕨(わらび)町(現蕨市)で行われた「青年祭」だ。
敗戦による虚脱状態の中で、次代を担う若者たちを励まし、希望を持たせようと、地元の青年団が企画した。
これがやがて全国へ広がり、影響を受けた国は48年に施行された国民の祝日に関する法律で翌年から1月15日を成人の日に制定。
その後、98年の国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(通称ハッピーマンデー法)に伴い、2000年から成人の日は1月第2月曜日になった。

広報いちのせき「I-Style」 平成25年2月1日号