歴史をひもときながら望む景観

橘城跡公園から望む冬の田園風景(千厩)
撮影データ:NikonD700 AF17-50 F10 1/250秒 スポット測光 ISO200 PhotoshopCS5.1

千厩町奥玉の「橘城(たちばなじょう)跡公園」は、標高178メートルの丘陵上に築かれた山城「橘城」跡地にある公園です。眼下に田園地帯が広がり、東には室根山が一望できる景勝地として親しまれています。

「橘城」の築城時期や築城主体は明らかではありませんが、弘仁年間(810~ 24年)には蝦夷(えみし)征討のため、征夷大将軍の文屋綿麻呂(ふんやのわたまろ)がこの地に侵攻しました。
「紅橘」というこの辺りでは珍しいミカン科の亜熱帯常緑樹種が辺りに植えられたことから「橘城」と呼ばれるようになったといいます。
その後、城主を変えながら、廃城となる1591年までの間、この地の中心となってそびえ立っていたとされています。

訪れたのは、雪が散らつく2月上旬。
公園から望む先の田園は白い雪で覆われ、辺りが桜色に色づくまではもう少しかかりそうです。

橘城跡公園 千厩町奥玉字町下地内
●撮影地:橘城跡公園・千厩町奥玉字町下地内
●アクセス:市営バス「二日市」バス停から徒歩3分

広報いちのせき「I-Style」 平成25年2月15日号