COVER★蒸気ポンプ放水披露
撮影日:3月3日 場所:クボホームセンター大東店(大東町摺沢)

蒸気ポンプ放水披露

大正から昭和にかけて活躍した蒸気ポンプの放水披露は3月3日、大東町摺沢地内で行われ、現役当時の雄姿と威力を地元住民らに披露しました。

放水披露は、地元有志でつくる蒸気ポンプ保存会(佐藤信会長、会員6人)と市消防団大東地域第3分団(千葉喜久夫分団長、団員137人)が、春季全国火災予防運動に合わせて行ったもの。
会場には、1920(大正9)年製の馬引き型蒸気ポンプをはじめ、36年(昭和11)年製のガソリンポンプ、昭和初期に活躍した腕用ポンプなどが登場。
千葉分団長の号令で一斉に放水を開始。「93歳」を迎えた蒸気ポンプが白い蒸気を吹き上げながら勢いよく水を放つと、会場は大いに沸きました。

佐藤会長は「みんなの熱意で保存されている。
これからも大切にしていきたい」と、千葉分団長は「これからも地域の皆さんに防火を呼び掛け、意識を高めたい」と話していました。
48年まで現役で活躍し、その後引退した蒸気ポンプは74年に復元修理され、稼働するものとしては国内唯一といわれています。
また、天皇皇后両陛下ご臨席のもとで開かれる「消防団120年・自治体消防65周年記念大会」(11月25日、東京ドーム)で、ガソリンポンプと共に、その雄姿を展示披露する予定です。

広報いちのせき「I-Style」 平成25年3月15日号