水害を乗り越えてきた川崎のシンボル

北上大橋から望む川崎支所(川崎)
撮影データ:CANON EOS7D EF70-200mmF2.8L IS F8 1/400秒 パターン測光 ISO100 PhotoshopCS5.1

市役所川崎支所庁舎は最後の春を迎えようとしています。

旧川崎村は昭和31年、薄衣村と門崎村が合併して誕生。
現在の庁舎は、昭和34年11月に着工、翌35年5月に完成し、7月から執務を開始しました。

北上川と砂鉄川が合流する川崎地域は、大雨のたびに川が氾濫するなど、村の歴史は洪水との戦いの歴史でもありました。
薄衣の街を一望できる高台に建つ庁舎は、幾多の水害を住民と共に乗り越えてきた川崎地域の象徴でもあります。

しかし、建築から53年が経過し、老朽化のため解体されることが決まりました。
跡地には、新しい庁舎が建設されます。

建築当時と変わらぬ姿で街や人々の暮らしを見守ってきた庁舎は、多くの人に惜しまれながら間もなくその役目を終えます。

川崎町薄衣字町裏地内

  • 撮影地 北上大橋
    川崎町薄衣字町裏地内
  • アクセス 岩手県交通「薄衣」バス停から徒歩5分。
    JR大船渡線「陸中門崎駅」から車で10分

広報いちのせき「I-Style」 平成25年3月15日号