気仙沼湾に流れる大川の水源、矢越山

 矢越山山頂の春の眺望(室根)
矢越山山頂の春の眺望(室根)

室根町にそびえる矢越山(519.6メートル)。
「森は海の恋人植樹祭」が行われる山として広く全国に知られています。頂上に建つ薬師堂(羽山神社)は、昔、疫病を鎮めるために薬師様を祀まつったもので、今も地域住民に「お薬師様」と崇められています。
 

頂上からの眺めも素晴らしい同山。北に室根山、北西に束稲山、南に太田山、大森山、東には気仙沼市街と気仙沼湾、その遠方に太平洋が見えるなど、360度の大パノラマは絶景です。
また、ツツジの花が一斉に咲き誇る毎年5月下旬から6月上旬にかけて、登山道はツツジのトンネルと化し、山頂一帯は真っ赤なじゅうたんを敷き詰めたように彩られます。
刈り払いなどの環境整備は地元自治会が担当。ツツジの良好な生育や登山道の安全が保たれています。近年、見頃の時期はもちろん、1年を通して市内外から登山者が訪れています。
 

まだ硬いつぼみは、春の陽光を浴びながら、華やぐ季節を静かに待ちます。

【アクセス】

  1. ひこばえの森登山口まで:岩手県交通「高沢」バス停、JR大船渡線「矢越駅」から車で10分/山頂まで:登山口から徒歩20分
  2. 矢越神社登山口まで:岩手県交通「高沢」バス停、JR大船渡線「矢越駅」から車で15分/山頂まで:登山口から徒歩55分

 

撮影データ:PENTAX K10D シグマ17-50 F2.8EX DC HSM F11 1/180秒 パターン測光 ISO100 PhotoshopCS5.1
 

 

広報いちのせき「I-Style」 平成25年4月15日号