駅伝室根中女子が岩手の頂点に 盛岡市内一周継走大会中学女子の部で初優勝

1駅伝室根中女子が岩手の頂点に

4月21日に行われた「第67回盛岡市内一周継走大会」。
中学校女子の部(4区間15.2km)を57分36秒でつなぎ、見事悲願の初優勝に輝いた。
前回(7位)の悔しさをバネに厳しいトレーニングを重ねて挑んだレース。「絶対優勝する」という一人一人の強い気持ちと、チームの絆が実を結んだ。

「本当にすごい」と語る山形裕之(ひろゆき)監督(47)。前任校で駅伝に携わり、県内の勢力図を知るからこその言葉だ。
鈴木康司(こうし)コーチ(40)は初優勝を喜ぶ一方で、「県大会優勝は一つの通過点。最終目標は全国大会出場」とさらに前を見る。
優勝の余韻に浸るのもつかの間、選手は早くも全国大会の県予選である県中学校駅伝競走大会(10月)に向け、トレーニングに励んでいる。

練習は火、水、金の週3日。それぞれの部活動が終わった後に行われる。
シーズンインの今は、スピードトレーニングで走力を鍛えている。鈴木コーチが「男子でもきついレベル」というハードな走り込みにも、弱音を吐かない選手たち。
佐藤生菜(せいな)主将(3年)は「他校も必死。簡単には優勝できない」と、厳しい練習を平常心で受け入れる。

強さの秘けつは、この意識の高さにある。「チームメート全員がライバル」をモットーに、たとえ練習でも「負けたくない」と激しく競い合う。
学校での練習以外にも自主トレをするなど、自分と闘い続ける毎日。故障者もいるため「無理をしないでほしい」と監督、コーチが心配するほどだ。

支えてくれる人たちの期待に応える走りをしたい―

「感謝」の気持ちが、走る力とつなぐ心の原動力。全国に照準を合わせた選手たちに迷いはない。

2部活動を終えてからの練習もしっかりウオームアップから 3スピードトレーニングで限界に挑戦する
  1. チームメート(左から)吉度一葉、佐藤生菜(以上3年)、
    鈴木樺連、佐藤雅、佐藤響、小山千穂里(以上2年)
  2. 部活動を終えてからの練習もしっかりウオームアップから
  3. スピードトレーニングで限界に挑戦する

 

【結果】(1)室根中57分36秒(1周3.8 km×4周)1走・鈴木樺連(2年)13分43秒、2走・佐藤生菜(3年)14分28秒、3走・佐藤雅(2年)15分15秒、4走・佐藤響(2年)14分10秒

 

 

広報いちのせき「I-Style」 平成25年6月15日号