2013年4月、摺沢、渋民、曽慶の3小学校が統合して大東小学校が誕生、薄衣、門崎両小学校は川崎小学校として歴史の一歩を踏み出しました。
達古袋小は厳美小と一緒になって新しい時代を創造しようとしています。

第1章 学校が一つに

統合大東小学校(戸田良一校長、児童248人)の開校式は4月4日、新校舎で行われ、2年生以上の児童と教職員のほか、市教育委員会や市内外の関係者など約400人が出席して、新しいスタートを切りました。

鈴木功市教育委員会委員長から新調した校旗を受け取った戸田校長は「この出会いを大切に、誠心誠意指導したい」とあいさつ。
児童会長の畠山海音(かいと)君(6年)が「新しい校舎を一番に使えるうれしさでいっぱいです。友達が増えて、運動会もわくわくします。元気いっぱい、明るさいっぱいの学校にしたいです」と喜びの言葉を述べると、会場から盛んな拍手が送られました。
5日は、厳美小学校(目時雄二校長、児童163人)で、同校と旧達古袋小学校の児童の対面式が行われました。

始業式に先立ち行われた式には、2年生以上の児童、保護者、教職員などが出席。旧達古袋小の22人を厳美小の122人が笑顔で迎え、両校は一つになりました。
目時校長は「自然教室などで一緒に学習してきた達古袋の皆さんと協力して、厳美小の新しい歴史をつくっていきましょう」とあいさつ。
児童会長の佐々木芽衣(めい)さん(6年)は「春から行事を一緒に頑張り、新しい厳美小をつくっていきましょう」と言葉を弾ませていました。
同日は、川崎小学校(廣長秀一校長、児童197人)でも開校式が行われ、140年にわたってそれぞれ築いてきた薄衣、門崎両小学校は、同じ未来へ向かって歴史の一歩を踏み出しました。

式には約300人が出席。あいさつの中で勝部修市長は新しい校歌に触れ、「自然豊かな古里を愛し、歴史や伝統を受け継ぎながら共に未来を開いてほしいという願いが込められています。みんなで歌い継いでください」とエールを送りました。
児童会長の菊地真理恵(まりえ)さん(6年)は「いろいろなことに全力で取り組んで素晴らしい学校にしていきたい」と延べ、廣長校長は「まっ白な川崎小の歴史のノートを楽しい出来事で埋め尽くしてください」とあいさつしました。

式の最後には、全校児童が新しい校歌を斉唱。作曲したバリトン歌手松岡洋一さん(薄衣小卒)の指揮で、元気な歌声を響かせました。厳美小学校 校章

厳美小学校

名勝厳美渓から徒歩5分の立地

厳美小学校は、年間約70万人が訪れる国の名勝天然記念物で、一関を代表する観光地「厳美渓」から歩いてわずか5分の場所にあります。
4月5日の対面式に続いて、8日には入学式が行われ、新1年生19人を迎えました。
長い歴史を重ねてきた両校は、全校児童163人の新しい厳美小学校として歩みを始めました。

4月5日の対面式 厳美小学校
厳美小と達古袋小が統合 目時雄二校長、児童163人

 

大東小学校 校章大東小学校

環境にも配慮した地域の教育拠点

旧大東中跡に建設された大東小は、摺沢、渋民、曽慶の3小学校のほぼ中間に位置し、周辺には大東中、大東学校給食センターや大東野球場などがあります。
校舎は、鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積は4,106平方メートルで、県産木材を使ったぬくもりが特徴。
屋根にはソーラーパネルを設置するなど環境面にも配慮しています。

4月4日、新校舎で行われた開校式 大東小学校

摺沢小・渋民小・曽慶小が統合 戸田良一校長、児童248人

 川崎小学校 校章

川崎小学校

高台にある川崎町唯一の小学校

薄衣、門崎両小学校が統合して誕生した川崎小学校は、薄衣地域の田園地帯を見渡せる高台にあります。
校舎は旧薄衣小校舎を引き継ぎました。統合に伴い、校舎裏側に駐車場を整備したほか、敷地内に放課後児童クラブを新設。
4月5日は、開校式に続いて1学期の始業式が、8日には入学式が行われ、新しい学校生活が始まりました。 

開校式に続いて1学期の始業式が行われた 川崎小学校
薄衣小・門崎小が統合 廣長秀一校長、児童197人 薄衣小・門崎

 

 

 

広報いちのせき「I-Style」 平成25年6月15日号