三代渡り初めで安全祈る

テープカット、三代渡り初めなどで祝った新「下之橋」開通式


 新「下之橋」の開通式は10月30日、行われ、関係者や来賓、用地提供者などの式典参列者や訪れた大勢の市民約400人が、生活や地域経済を支える橋の完成を祝いました。

 開通式は中里中生徒による勇壮な鶏舞でスタート。下田五郎岩手河川国道事務所長と浅井市長は「遊水地事業はまだ多くの工事が残っているが、今後もご協力をお願いしたい」「交通渋滞の解消、都市機能の強化により市民生活の利便性、産業経済の振興など市の発展に大きく寄与すると確信している」と式辞を述べました。関係者によるテープカットとくす玉開披の後、一関小マーチングバンドの演奏に合わせて三代夫婦を先頭に渡り初めが行われました。

 国土交通省と市が連携し平成5年度から総事業費45億円を投じて整備を進めてきた新「下之橋」は、旧橋の下流350メートルに位置し、延長185メートル、幅員両側2.5メートルの歩道を含む12メートルで建設されました。県道一関大東線(前堀)の開通、一ノ関駅東口の開設とともに年々交通量が増加していたことから、開通が待ち望まれていたもので、今後は市と周辺地域の交通拠点へのアクセスや文化、物流、産業などに大きな役割を果たす橋として期待されています。

 昭和28年から53年間にわたり地域を支えた旧橋は、新橋開通と同時に通行止めとなり、19年度中に解体されます。

(広報いちのせき 平成18年11月15日号)