一関市総合計画を決定しました
「人と人、地域と地域が結び合い 未来輝く いちのせき」の実現を目指して
一関市総合計画は、市が今後10年間でどのようなまちを目指すのか、そのためにはどのような考え方や方向性でまちづくりを進めていくのか、といった総合的な施策を定めたものです。
計画の策定に当たりましては、市民のアンケート、総合計画審議会、地域協議会、まちづくりスタッフ会議、パブリックコメントなどで多くの市民からさまざまな分野にわたる意見をいただきながら進めてきました。
このように、総合計画は市民の参画により、未来の一関への熱い思いを込めて策定したものであり、今を生きる私たちのためのみならず、次代を担う子どもたちのために、市民みんなで手を携え、夢と希望に満ちた明日をつくり上げることを目指しています。
まちづくりの方向性を、行政のみならずすべての市民が共有しながら、共に行動を進め、将来像である「人と人、地域と地域が結び合い 未来輝く いちのせき」が実現できるよう、皆さんのご理解とご協力をお願いします。
総合計画の構成とこれまでの経過などは次のとおりです。
○基本構想(18年6月29日議決)
▽目標年次=27年度(10カ年)
○基本計画(18年12月14日決定)
▽目標年次=22年度(5カ年)
なお、計画の推進に当たっては、毎年度ローリングで向こう3カ年度分の事業計画を総合計画実施計画として定め、取り組んでいきます。
計画書は、本庁企画調整課、各支所地域振興課および各公民館に備え付けるほか、市のホームページにも掲載しています。
総合計画(概要版)を配付します
市民のみなさんに総合計画を理解していただくため、要点を取りまとめた概要版を作成しました。広報本号と併せて配付しますので、ご覧ください。
地域協議会、パブリックコメントでいただいたご意見に対する市の考え方(主なもの)
農業の振興と生産者の所得向上などへ向けたさまざまな施策の展開が必要である。
基本計画では、農林水産業の振興のため、意欲ある担い手づくりや生産基盤の整備などを盛り込み、振興を図ることとしています。ご提言の趣旨につきましては、現在策定を進めている農業振興地域整備計画で検討してまいります。
既存の観光地や「地域のまつり」の活用について表現が弱く感じる。地域文化や既存の観光資源を大切にしてほしい。また、「平泉」との観光の連携を明記してほしい。
ご提言の趣旨を踏まえ、修正しました。
「子育て」は就学前の時期を中心に記述されているが、子育ては少なくても義務教育期間は行われるものであることから、「義務教育・高等学校教育・高等教育機関」と調整してほしい。
計画の構成についてのご提言ですが、ひとり立ちできるまでを「子育て」といった視点でとらえればご指摘のとおりと考えますが、就学前までがまずは一つの大きなくくりととらえた考え方としています。また、子育てへの対応は、それぞれの分野、施策が連携して行わなければならないものと認識しておりますことから、行政運営の中では、当然、連携して取り組んでまいります。
国道、県道など幹線道路網の整備を進めてほしい。
新市の一体感の醸成のためにも道路ネットワークは重要と考えており、基本計画でも幹線道路の整備促進、生活道路の拡充整備を盛り込んでいます。国県道などの幹線道路の整備については、国県などへの働きかけを基本計画に位置付けており、今後とも強く働きかけてまいります。
テレビ難視聴地域の解消、携帯電話不感地域の解消など、情報格差を是正してほしい。
ご提言の趣旨につきましては、情報基盤整備事業を実施し、市内の公共施設間の光ファイバー網の整備を図るほか、市内全域でのブロードバンド利用および携帯電話不感地域の解消の促進、テレビ難視聴地域の解消に取り組むこととし、基本計画に位置付けています。
市民の力をどう生かすか、市民が何をすべきかを明確にしてほしい。
ご提言のとおり、地域づくりは行政と市民が協働で行わなければならないという基本的な考え方で進めるべきものと認識しており、行政運営にあたりましては、そういった考え方を市民と共有することができるよう努力してまいります。また、計画では地域おこし事業の活用や自主防災組織の結成および育成など、市民の自主的活動を積極的に支援することと位置付けているところです。
※パブリックコメントでいただいたご意見・ご提言に対する市の考え方については、市ホームページのほか、本庁企画調整課、各支所地域振興課、市内各公民館でお知らせしています。(3月31日まで)
(広報いちのせき 平成19年1月15日号)