照井堰用水が「世界かんがい施設遺産」に登録されました


 平成28年11月8日(火)、タイで開催された国際かんがい排水委員会(ICID)・第67回国際執行理事会にお
いて、一関市と平泉町を流れる照井堰用水(てるいぜきようすい)が「世界かんがい施設遺産」に登録され、
12月14日(水)には、農林水産省において登録証の伝達式が行われました。
 照井堰用水は、照井土地改良区が管理するかんがい施設です。
 東北では2番目、岩手県内では初の登録となります。

    


1 世界かんがい施設遺産

 世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設
の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会が認定・登録する制度であり、
平成26年に創設されました。
 登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かん
がい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用される
ことが期待されています。


2 照井堰用水について
 照井堰用水は、岩手県南部の一関市、平泉町に位置しており、一関市を流れる磐井川(いわいがわ)をせき止
め取水、一関市内は中里沖(なかさとおき)までかんがいし、平泉町を流れる水路は衣川(ころもがわ)に落
水するまで、途中1.2キロメートルにもなる隧道を通り、幾筋にも分れ流れる総延長64キロメートルにも及ぶ
かんがい施設です。
 今から800年以上も前に奥州藤原氏 (おうしゅうふじわらし) 三代藤原秀衡(ふじわらのひでひら)の家臣、照
井太郎高春(てるいたろうたかはる)により開削され、先人たちにより幾多の改修工事が行われ、現在も1,073ha
の水田に用水を供給し、地域の稲作を守り続けてきており、世界文化遺産である平泉の毛越寺(もうつうじ)浄
土庭園(じょうどていえん)の大泉が池(おおいずみがいけ)に注ぎ、曲水の宴(ごくすいのえん)の遣水(やりみ
ず)の水源にもなっています。
 照井堰用水は、農業や地域の振興をはじめ、自然・景観・文化など国土、農村環境の保全形成に貢献してい
るとともに、地域が適切に管理しているとして、平成18年には「疎水百選(そすいひゃくせん)」に認定され
ています。

   


勝部市長のコメント
 照井堰用水が「世界かんがい施設遺産」に登録されたことは大変喜ばしいことです。
 当市はすでに農林水産省から「バイオマス産業都市」と「食と農の景勝地」の認定を受けているところです。
 今後は、「世界かんがい施設遺産」と併せ、第一次産業の活性化を図るとともに、次世代を担う一関・平泉
地域の子供たちへの教育的視点に配慮しながら、「世界農業遺産」の登録を目指し、「平泉の世界文化遺産」
と「世界農業遺産」との連携による観光客の誘致につなげていきたいと考えています。


関連リンク
 ○農林水産省プレスリリース
 世界かんがい施設遺産の登録について
 http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kaigai/161108.html

 世界かんがい施設遺産登録証の伝達式の開催について(平成28年12月7日)
 http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kaigai/161207.html

 ○照井堰用水(てるいぜきようすい)
 施設管理者:照井土地改良区水土里ネットてるい(照井土地改良区)
 http://terui1170.com/

 ○疎水百選
   疎水名鑑
 http://midori.inakajin.or.jp/sosui_old/index.html