芦東山記念館
わが国の刑法思想の先駆者・芦東山(あしとうざん)(1696~1776)の資料を収集・保存・展示する記念館。
先人の独立した記念館としては市内で初めての施設です。
建物外観
記念館は、大東町渋民字伊勢堂地内に、市が17、18年度に総事業費約3億2000万円を投じて建設しました。
一関市の母なる山、室根山を仰ぎ見る4888平方メートルの敷地に建てられた建物は鉄筋コンクリート平屋、床面積539・91平方メートルで外観は蔵をイメージ。内装には150年以上前に建てられた商家の古材をふんだんに活用し、常設展示室(171平方メートル)、企画展示室(64平方メートル)、ホール、研修室、収蔵庫などを備えています。
記念館南側には緑の中で思いをはせることもできるボードウォークが設置されています。
周辺には、芦東山の生家や墓地、終焉の地などゆかりの地が10カ所ほど点在し、室根山を眺めながら、気持ちのよい散策も楽しめます。
展示室
タッチパネル式のQ&Aコーナーを設けたホールからほの暗い常設展示室に入ると、幅約4メートルスクリーンにガイダンス映像が音声とともに浮かび上がり、来館者を迎えます。
床面には、東山が学んだ儒学の言葉「孝・悌・忠・義・礼・仁・智・信」が照らし出されています。
壁面の展示は、「学びの時代」「仙台・江戸仕官時代」「幽居時代」「渋民時代」「東山を慕う人々」など時系列に沿った六つのテーマごとに直筆の書簡、模型、年表などを駆使して、東山の生涯や業績をたどることができます。
著書「無刑録」は原本(レプリカ)と元老院版が展示され、常に庶民や弱者の擁護を念頭に置く東山の、人間愛と儒学者としての信念に貫かれた人間像を浮き彫りにします。
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料
小・中学生100円、高校生・大学生200円、一般300円(20人以上で20%の団体割引)
所在地
〒029-0521 一関市大東町渋民字伊勢堂71-17
展示資料
無刑録原本18巻、元老院蔵版無刑録、日記(享保7年~安永5年)、印鑑、東山木彫、東山使用書籍、東山関連書簡など
※芦東山(1696~1776)
我が国の刑法思想の根本原理を論じた、「無刑録」の著者。近世史中期に活躍した仙台藩の儒学者であり、第5代藩主伊達吉村公に仕えた。1737(元文2)年、講堂座列に関する願書を出したが、評定所から処罰され、1738(同3)年から1761(宝暦11)年までの24年間幽閉生活を送った。その間、刑法の基となった「無刑録」18巻を執筆、1755(同5)年に完成させた。






