鉄五輪塔地輪 鉄五輪塔地輪は、昭和55年(1980)、国指定重要文化財(工芸品)に指定されています。鋳物製の五輪塔の地輪部分で、上部の空・風・火・水の四輪は欠失しています。正面には相対する阿吽の2頭の狛犬を線描状に陽鋳、両側面には銘文を陽鋳し、背面の中央上部には、ここから経文を納めたと言われる方形の窓が開けられています。
 鎌倉時代の建長6年(1254)に40余人の衆徒が造立を発願し、文永5年(1268)に完成しました。造立当時の高さは1丈1尺、方3尺を超える我が国最大の鉄五輪塔でした。(地輪方106.0cm 高さ78.2cm)