活力あるまちづくりに563億円

平成21年度の市政がスタートしました。

一般会計予算の総額は563億274万円で、20年度と比較すると4億2325万円(0.8パーセント)の増加です。

21年度予算について、そのあらましをお知らせします。

21年度予算は、地方自治体にとって大きな財源である国からの地方交付税(※1)の増額が見込まれるものの、歳入の多くを地方交付税が占める財政構造には依然変わりがなく、併せて、厳しい経済情勢から法人市民税の減収が見込まれるなど、国および景気の動向に大きく影響を受ける、厳しい財政運営状況が続いています。
このような中、21年度予算は、総合計画基本構想に掲げる将来像を実現するため、施策の選択と集中を徹底し、その着実な推進に努めるとともに、行財政改革も継続しながら、財政の健全性の確保に努めました。また、厳しい経済・雇用情勢から、国の緊急経済対策と併せ、地域活性化・生活対策臨時交付金を活用した雇用の創出、確保に努めるとともに、事業の大規模な前倒しを行い、20、21年度を通じた経済対策を実施します。
予算編成では、次の重点施策を明確に位置づけました。
  1. 一ノ関駅周辺整備の推進
  2. 観光資源等を活用した観光戦略の推進
  3. 企業誘致や地域企業支援による雇用の創出
  4. 本市が誇る農畜産物の生産振興とブランド化の促進
  5. 安心して子育てができる環境の整備、少子化対策
  6. 豊かな心を育む教育立市の実現
  7. 地域間における情報格差の是正
  8. 防災体制の強化

予算編成の基本方針

行財政改革の推進
行政改革大綱および集中改革プランを踏まえすべての事務事業を見直し、7億446万円を縮減しました。
  • 事務事業の見直し…事務事業および補助金などの整理合理化、民間委託などの推進、公共施設運営の見直しなど
  • 定員管理および職員給与の見直し…職員数47人の削減、職員給与の見直しなど
  • 経費の節減合理化など財政の健全化…事務費の削減、使用料・手数料の見直し、公有財産の売り払いなど
公債費負担の軽減
将来の住民負担を考慮し、高金利の市債を繰り上げ償還するなどの軽減対策を図り、後年度の負担額を2億1695万円軽減します。
財源の確保
市税などの収納率向上の取り組みを強化して、自主財源の安定確保に努めます。また、全国のコンビニエンスストアで納税できるようにします。

市の会計と予算総額

本市の予算は、市の基本的な事務や事業を行う一般会計、国民健康保険や下水道事業のように加入者や利用者が負担する特定の収入で経費を賄う14の特別会計、経費を水道料金による収益で賄う水道事業会計の三つに区分されます。
一般会計の予算額は、563億274万円で、20年度当初予算額と比べて4億2325万円(0.8パーセント)の増加となりました。予算額が増加したのは、国の緊急経済対策と岩手・宮城内陸地震の復旧事業費の増加によるものです。
特別会計は、老人保健特別会計が20年度からの後期高齢者医療制度開始により11億3645万円(98.6パーセント)、工業団地整備事業特別会計が20年度に市債の繰り上げ償還を行ったことにより8847万円(81.5パーセント)とそれぞれ大きく減少しました。
一般会計、特別会計、水道事業会計の全会計での予算総額は805億8277万円で、6億7659万円(0.8パーセント)減少しました。
表1:21年度予算の規模
会計名当初予算額20年度比増減率(%)
一般会計563億274万円0.8
国民健康保険123億6445万円▲0.7
老人保健1606万円

▲98.6

後期高齢者医療10億2203万円▲4.1
介護サービス事業4009万円▲7.6
土地取得事業359万円▲1.6
金沢財産区1032万円▲0.9
土地区画整理事業清算廃止
都市施設等管理8724万円▲0.7
工業団地整備事業2009万円

▲81.5

市営バス事業1億5519万円13.8
簡易水道事業22億6625万円0.0
下水道事業40億5649万円▲7.6
農業集落排水事業3億1190万円3.5
浄化槽事業1億7281万円▲13.9
物品調達3365万円▲5.2
水道事業会計37億1987万円18.8
合計805億8277万円▲0.8

一般会計歳入の内訳

図1一般会計歳入円グラフ
歳入(図1)のうち、自主財源(※2)である市税収入は、厳しい経済情勢から、20年度と比べて3億8109万円(3.1パーセント)減少となる見込みです。
依存財源(※3)は、地方譲与税・交付金が消費の伸び悩みによる地方消費税交付金の減少などで2億4655万円(8.9パーセント)の減少。地方交付税が地域雇用創出推進費の新設などにより3億542万円(1.4パーセント)増加する見込みとなります。
しかし、市税や地方交付税などの歳入だけでは財源が不足することから、1億7225万円の基金を取り崩し、財源を確保しました。
また、市債は、臨時財政対策債(※4)の増額や、国の経済対策のため前倒して実施する事業の市債発行などにより、前年度と比べ22億4130万円の増加となりました。

一般会計歳出の内訳

図2一般会計歳入円グラフ図3市民一人当たりで見た一般会計の予算

歳出(図2)を目的別(※5)に見ると、民生費が123億7802万円で最も大きな割合を占め、次いで公債費94億9288万円、教育費79億9751万円と続きます。

性質別(表2)(※6)に見ると、道路や学校などの整備を行う投資的経費(※7)は、総額では20年度とほぼ同額の91億1188万円となっています。

内訳は、岩手・宮城内陸地震の復旧のための災害復旧事業費が2億4969万円(240.1パーセント)増加しています。

義務的経費(※8)は282億1034万円で、20年度と比べて2291万円(0.1パーセント)減少しています。

これは、扶助費が自立支援介護給付費・医療費の対象者増などで1億7909万円の増となったものの、人件費が職員数の削減などで1億6510万円、公債費が高金利市債の繰り上げ償還などで3690万円減少したことによるものです。

表2:一般会計歳出を性質により分類した場合

区分21年度当初予算額(万円)①構成比(%)20年度当初予算額(万円)②増減額①-②(万円)伸び率(%)

人件費124億519522.1126億1705▲1億6510▲1.3
扶助費62億658011.160億86711億79092.9
公債費94億925916.995億2949▲3690▲0.4
小計282億103450.1282億3325▲2291▲0.1

普通建設事業費87億581915.690億1165▲2億5346▲2.8
災害復旧事業費3億53690.61億4002億4969240.1
小計91億118816.291億1565▲3770.0

物件費54億88179.754億9189▲372▲0.1
維持補修費8億5801.47億2949763110.5
補助費等72億567412.972億8959▲3285▲0.5
積立金5億54211.05億5623▲202▲0.4
投資・出資金42030.15377▲1174▲21.8
貸付金8億99131.67億96051億30812.9
繰出金38億84446.935億63563億20889.0
予備費50000.1500000.0
小計189億805233.7185億30594億49942.4
合計563億274100.0558億79494億23260.8

市債および基金の残高

市の借入金である市債の21年度末の残高(表3)は、公共事業のために借り入れたものが、一般会計で587億7803万円、特別会計と水道事業会計を含んだ全会計の合計では1051億6421万円となる見込みです。

一般会計分は繰り上げ償還などにより減少し、特別会計分では簡易水道事業の整備などにより増加しています。

これらを市民一人当たりにすると、一般会計では約49万円、全会計では約86万円となります。

また、市の貯金ともいえる基金の主なものの残高は、財政調整基金が43億6079万円、市債管理基金が23億6432万円となる見込みです。

この二つの基金の合計を市民一人当りにすると、約5万5000円となります。

表3:市債の残高見込み額(21年2月28日現在の人口12万2432人で算出)

会計名20年度末見込み(万円)21年度中増減21年度末見込み(万円)市民一人当たり見込み(円)
起債額(万円)償還額(万円)
一般会計

(598億3615)

763億2639

(61億9750)

83億5349

(72億5562)

81億8817

(587億7803)

764億9171

(48万87)

62万4769

国民健康保険7億7890117039527億51086135
介護サービス1億6963-7281億62351326
土地取得事業1948-3241624133
工業団地整備事業5413-12394174341
市営バス事業1億510112006651億56361277
簡易水道事業118億93508億25505億131122億17699万9792
下水道事業204億463110億124011億7347202億852416万5685
農業集落排水事業33億6677- 1億555332億11242万6229
浄化槽事業6億100363407906億65535436
水道事業会計86億642013億702011億556988億78717万2519
合計

(1059億9011)

1224億8035

(94億9270)

116億4869

(103億1860)

112億5115

(1051億6421)

1228億7789

(85万8960)

100万3642

※( )は、元利償還金の全額が地方交付税として交付される臨時財政対策債、減税補てん債などを除く、公共事業に充てた市債の額

本年度も、市民の皆さんからお預かりした大切な税金を効果的、効率的に活用するともに、財政運営の健全化に努めます。

用語の解説

※1地方交付税全国市町村の行政サービスが一定水準になるように、国から配分されるお金
※2自主財源市税や使用料など、市が自主的に収入することができる財源
※3依存財源地方交付税、国・県支出金など、国や県から交付される財源や市債など
※4臨時財政対策債地方交付税の代替として借り入れ、償還金の全額が後年度に国から交付される借金
※5目的別経費経費を行政的性質を基準として分類したもの
※6性質別経費経費を経済的性質を基準として分類したもの
※7投資的経費道路、学校の建設など、社会資本の整備や災害復旧に要する経費
※8義務的経費人件費(職員の給与、議員報酬など)、扶助費(社会保障制度の一環として、生活困窮者、児童、老人、心身障害者などを援助する経費)、公債費(市の借金(市債)の償還金)を合計したもので、その支出が義務づけられ、任意に削減できない経費

平成21年度は、このような事業にお金を使います

5つのまちづくり目標別に、主な事業を紹介します。

経済対策(事業の前倒しなど約9億8000万円)

中小企業振興資金貸付事業1億2100万円
テレビ難視聴地区解消事業9775万円
教育施設等整備事業1億1418万円
小・中学校校務用コンピューター整備4418万円
奨学金貸し付け対象の拡大813万円
学校サポーターの増員452万円
消防施設等整備事業7724万円
道路整備事業1億7100万円
各地域を結ぶ幹線道路整備3億3750万円
河川改修、水路改修など665万円

地域資源を生み育て賑わいと活力あふれるまちづくり

事業名予算額(万円)内容
一ノ関駅周辺整備計画事務327 一ノ関駅周辺整備事業を協働のまちづくりで市民と推進
一ノ関駅東西駅前広場整備基本調査事業850 東西駅前広場整備基本計画策定に係る調査委託
骨寺村荘園地区整備事業3548 体験交流施設の外構整備、ガイダンス施設の実施設計など
観光宣伝事業280 観光ホームページの作成
観光地ブラッシュアップ事業64 主要観光地について、観光客(モニター)の評価により受け入れ体制を改善
観光客満足度調査事業13 観光客の印象度調査分析によりリピーターの増加を図る
中小企業振興資金貸付預託金、利子・保証料補給補助金5億6601 中小企業の振興を図るため低利融資を実施。利子および保証料補助
◆経営安定資金(創設)
◆融資のための原資預託4億6000万円(融資枠 50.6億円)
新工業団地整備構想等策定事業3300 新たな工業団地の整備構想などの策定および環境影響調査
地域職業相談室の運営226 一関市ふるさとハローワークの運営経費
一関のめぐみブランド化推進事業231 一関の「野菜、花き、肉用牛、米」など農畜産物のブランド化を推進
いわて南牛振興協会負担金52 一関地方の肥育牛銘柄の確立

みんなで支え合い共に創る安全・安心のまちづくり

事業名 予算額(万円)内容
第三子以降の保育料無料化7796第三子以降の保育料を無料化
◆認可保育園・児童館・へき地保育園保育料減額分5643万円
◆認可外保育園保育料補助金597万円
◆公立幼稚園保育料減額分772万円
◆私立幼稚園奨励費補助金784万円
赤荻保育園改築事業費補助金9002私立赤荻保育園の改築に対する補助(定員30人増)
妊婦健康診査事業7335妊婦健康診査の公費負担を20年度の5回から14回に拡充
放課後児童クラブ整備事業2724大規模放課後児童クラブ(わかば、はしわクラブ)を分割するため環境整備
障害児保育専門員の配置1293障害児保育専門員の増員
自動体外式除細動器(AED)の整備829小学校、公立幼稚園・保育園への拡充、私立幼稚園・保育園へのAED購入補助
おやこ広場事業432週3日から週5日に拡充
こんにちは赤ちゃん事業306生後4カ月までの乳児のいる家庭を全戸訪問し、子育てを支援
子育てサロン開設事業79身近な場所で育児に関して相談できる場を開設(15カ所)
老人福祉施設等建設費補助金4309特別養護老人ホームおよびショートステイ施設建設費に対して補助
在宅寝たきり高齢者等介護手当支給事業 3132支給額を月額3000円から5000円に引き上げ
消防通信指令施設等整備事業3億8000消防緊急通信指令施設等の全面改修
東消防署建築設計等委託1900東消防署の消防庁舎新築設計委託

人を育み文化を創造する生きがいのあるまちづくり

事業名 予算額(万円)内容
統合大原小学校施設整備事業7億116522年4月開校予定の大原小と内野小の統合小学校の校舎、屋内運動場を建設
文化創造施設整備事業6億267721年9月開館予定の東山地域交流センター(文化センター、公民館、図書館機能の複合施設)建設
真滝学校給食センター整備事業5億9940一関地域6校、川崎地域3校に1585食を供給する真滝学校給食センター建設
校舎等耐震補強事業2億5457涌津小、奥玉小、大原中、室根中の耐震補強
大東図書館増改築事業1億5785児童用図書コーナーなどの拡充のため増築
校舎等大規模改造事業6071奥玉小校舎トイレ水洗化、暖房設備改修
外国語指導助手配置事業3990小中学校に外国語指導助手を派遣
特別支援教育推進事業2800特別支援コーディネーターおよび学校サポーターの配置
萩荘中学校屋内運動場改築事業800萩荘中屋内運動場改築の実施設計
室根図書館移転事業300室根図書館移転のための庁舎改修設計委託
私立高等学校生徒学費補助金151私立高校に在学する生徒の就学に係る保護者負担軽減のための補助

人と情報が活発に行き交うふれあいと連携のまちづくり

事業名予算額(万円)内容
テレビ難視聴地区解消事業7億246823年7月の地上デジタル放送移行に係る中継局などの整備
道路整備事業10億8619市道の新設改良(47路線)、舗装新設(35路線)
道路・橋りょう維持補修事業3億2519道路側溝の修繕、橋の補強など(397路線)
各地域を結ぶネットワーク網の整備8億1803流通団地金沢線・清水原一関線、源八線、石堂構井田線などの幹線道路を整備
駅東前堀線道路改良事業3億5027一ノ関駅東口へのアクセス向上を図る街路を整備
バス試行運転事業328舞川地区と猿沢地区におけるデマンド方式での試運転

水と緑を守育み自然と共生するまちづくり

事業名 予算額(万円)内容
新エネルギー・省エネルギービジョン策定事業539新エネルギー・省エネルギー施策推進に向けた計画を策定
不法投棄監視事業85不法投棄ごみを抑制するため、監視カメラを設置
簡易水道整備事業12億1520舞川、興田・猿沢、磐清水・奥玉・小梨、田河津、川崎簡易水道などの配水管や浄配水施設を整備
下水道整備事業17億4300一関、花泉、大原・摺沢、千厩、東山、川崎の各処理区の汚水管や処理施設を整備
上巻浄水場施設整備事業5億5700取水施設や送水管などを整備

21年度予算資料

予算に関する説明書
一般会計予算・特別会計予算
水道事業会計予算
問い合わせ先
本庁財政課財政係
電子メール:zaisei@city.ichinoseki.iwate.jp