川とのふれあいが交流の輪を広げる川大好き集団の奮闘記

沈むことなく無事に帰ってこられるかな?さあ~!出発!

東北最大の河川「北上川」の空間を利用する全ての住民に対し、河川の積極的な活用と地域交流・連携および地域の活性化を目的とし「川とのふれあい」を大切に活動しているNPO法人北上川サポート協会( 吉田達男理事長、会員43人)。
同協会は、Eボート協議会が前身です。

北上川・千厩川・砂鉄川の3つの河川が合流する当地域は、古くから水害に悩まされてきました。
近年、治水事業が進んだことにより、「川をもう一度見直そう」との気運が高まり、こよなく川を愛し、人との交流が大好きな人達が集まり、平成12年5月に設立されました。
以来、環境保全活動、人材育成活動、水辺創造活動、受託事業の大きく分けて4つの分野で事業を展開しています。

水辺創造活動では、Eボートやカヌーを使ったイベント・体験事業の開催や「川に親しみ、遊び、学ぶ」ための水中生物観察会やホタル観察会などを行っています。

事業を開催するに当たり、雨天の場合はもちろん、晴天でも、上流からの水により水位が増し、予定事業ができないこともありますが、そんな時こそ会員のアイディアが光ります。
会員お手製の紙芝居やロープワーク、川の学習など、代わりの事業を用意し参加者を楽しませる工夫も決して怠りません。

会員の皆さんは、「川との関わりを通じ、年齢を問わずに交流の輪が広がる」「子どもたちの笑顔が見られるのが一番うれしい」と語ります。

どの事業を展開するにしても、安全確保はもちろんのこと、限られた予算の中で効果が上がり、会員自らも学び、楽しみ活動できるよう、会員相互の情報交換ができる「話し合いの場」を大切にするよう心掛けていると言います。

環境保全活動では、今年7年目を迎えた「北上川クリーン作戦」。
船を使っての河川清掃や川沿い道路のゴミ拾いを行っていますが、毎年たくさんのゴミの量は参加者も驚くほどです。
この活動は、北上川の生態系維持にも一役かっており、今後もゴミの量に負けることなく、継続して実施していきたいと意欲を見せます。

我が地域の豊かな恵みである北上川を拠点とし、川とのふれあう機会を積極的に提供し、「子どもたちを笑顔にする」ため、川大好き集団の奮闘は、今なお継続中です。

活動メモ

【活動日】毎週(火)~(日)
【活動場所】川崎町薄衣字如来地100
【連絡先】電話36-5666

(広報いちのせき 平成23年7月1日号)