生きる歓びを与えられるコーディネーターを目指して

レクリエーションで楽しく活動しています(同協会提供)
レクリエーションで楽しく活動しています(同協会提供)

大東町レクリエーション協会(松川栄一会長)は、ゲームやダンス、歌を中心に、キャンプなどのアウトドア活動、グループワークトレーニングなどの各種ワークショップ手法を取り入れ、人間交流や、素直で心からの笑顔から「生きる歓び」を生み出すコーディネーターの集団として活動しています。

設立は16年2月。
インストラクター講習を受講した仲間三人が集まり、「みんなで交流し、話し合い、考え、その中で笑ってみたい。そういう場がほしい」と話が盛り上がり、仲間を集め設立しました。
現在の会員は15人。
年代も20代から60歳代まで幅広く、職業も会社員、福祉関係や主婦など。
インストラクターの資格やレクリエーションに関心のある人が会員となっています。

活動は大東地域を中心に、小学校児童を対象とした「学びの土曜塾」や「田んぼの学校」、介護予防教室の開催など年間30回以上も楽しいゲームやダンスなど取り入れ展開。
活動の際は「参加者ひとりひとりが主人公になるように声をかけて、活動の中にいて良かったと思えるように気を遣いながら行っている」と、松川会長は話します。

女性は主婦感覚ですんなりゲームや踊りに参加してくれるそうですが、男性は頭で考えがちで警戒するため、場の雰囲気づくりに気を使い、知らない間に引き込むようにしています。
また、小さい子供は自分の世界から引っ張り出すのが難しく、時にはグッズを使い気持ちをこちら側に向けさせる努力もしています。
マンネリ化にならないよう、3カ月に一度は会員で集まり、情報交換や活動内容を検討する研修も行い、その活動を知ってもらおうとホームページも開設しています。

また、東日本大震災で被災した人は、生活の形態が変わり、活動が不活発になって、心的、身体的に不安定な状態になりがちです。
そこで、レクリエーションの要素を取り入れ、前の状態に少しでも戻ってほしいと願い、現在、陸前高田市の仮設住宅に入居している人たちを支援しようと計画しています。

今後の活動としては、「今、必要なのは、人と人がつながる場の設定がないこと。なにかの組織を求めているがその組織が活動できていない。個人の活動としては物足りなさを感じている。そういう面をコーディネートして幸せだなと思える活動にしていきたい。」と松川会長は今後の豊富を語ってくれました。

(広報いちのせき 平成23年10月1日号)