水害シーズンに備えよう(その1)
最近の水害は、台風による被害だけではなく、都市構造の変化などにより局地的な集中豪雨による被害も増加しています。水害による被害を減らすためには過去の水害を教訓として、一人一人の防災に対する心構えが必要となります。水害シーズンを迎える前に対策を行い、大雨や台風の接近が予想される時は、自宅周辺の点検を心がけましょう。
「大雨や洪水から身を守る為には」
日ごろから気象情報に注意しましょう!
台風が近づいているときなど、洪水が起きる恐れがあるときはもちろん、日頃からテレビやラジオの天気予報などで、天気の移り変わりに注意しましょう。
※住民の皆さんが洪水の状況を的確に受け止め、避難に役立てるように発表文が見直され、洪水レベルに応じた表現に変更になりました。
※レベル1は住民の皆様には公表されません。(〔 〕は変更前の名称です。)
水位の危険度レベル | 洪水予報の標題 | 水位の名称 | 住民に求める行動 |
---|---|---|---|
レベル5 | はん濫発生情報〔洪水警報〕 | (はん濫発生) | 新たにはん濫がおよぶ区域の住民の避難誘導 |
レベル4 | はん濫危険情報〔洪水警報〕 | はん濫危険水位〔危険水位〕 | 避難が完了する |
レベル3 | はん濫警戒情報〔洪水警報〕 | 避難判断水位〔特別警戒水位〕 | 避難を判断する |
レベル2 | はん濫注意情報〔洪水注意報〕 | はん濫注意水位〔警戒水位〕 | はん濫に関する情報に注意 |
避難場所とその経路を確認しておきましょう!
避難場所まで安全に避難する経路を、家族や地域で事前に確認しておきましょう。また、洪水等によって通れなくなる場合がありますので、何通りか考えておきましょう。もし洪水が起きた時にも慌てず、家族みんなが安全に避難できるように話し合っておきましょう。
隣近所との協力方法を決めておきましょう!
隣近所の方が災害時要援護者(災害時に必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自らを守るために安全な場所に避難するなど、災害時において防災活動をとることができない、又は困難な高齢者、障害者等)の場合、自力で避難する事は困難で支援が必要となります。地域住民全員が安全に避難できるよう協力する体制を確立しておきましょう。
「非常持ち出し袋」を用意して荷物をまとめておきましょう!
いざ避難する時になってから持ち出すものを用意するのでは遅すぎます。日頃から持ち出すものをリュック等の『非常持ち出し袋』にまとめておきましょう。
※最低限用意しておくと便利なもの(3日分程度)
- 水(白いポリタンクに入れておくと長持ちします)
- 食品(缶詰・缶入のクッキー・カップ麺等)
- 懐中電灯(予備の乾電池も)
- ラジオ(予備の乾電池も)
- くすり箱
- ロウソク・マッチ
- 着替え・携帯電話・貴重品
- 携帯用トイレ
大雨や台風に備えて家の周りを点検しましょう!
家の周りに吹き飛ばされそうなものはないか、雨戸やかわら、雨どいなどは痛んでないか確認しましょう。鉢植えや物干し竿など、飛ばされそうな物は移動するか固定しましょう。また、家の周りの排水溝が詰まらないように掃除をしておきましょう。
「大雨や台風により被害が心配されるときには」
むやみに外出せず、危険な場所には近づかないようにしましょう!
水害は大丈夫だと思っていても、急激に迫ってくることがあります。異変を感じたらすぐに対応するよう心がけましょう。また、浸水が心配される場合は、家財道具や生活用品を高い場所へ移しておきましょう。
※山崩れや土石流(鉄砲水)の前兆現象(前ぶれ)を見逃さない
- 小石がパラパラ落ちる。
- 地面にひび割れができる
- 山鳴りや妙な音がする
- がけに裂け目ができる
- 陥没や隆起がおきる
- 川の水が急に濁る
- 湧き水が止まる
- 山の木が傾いている
- 傾斜面を水が走り出す
以上のような異変が生じたときは、早めの避難と防災機関へ通報してください。