火災による気道熱傷に注意!

 気道熱傷とは、火災や爆発事故により,高温の煙,水蒸気,有毒ガスを吸入することによって生じる呼吸器系の障害の総称です。
 万が一このような事故が起こった場合、受傷早期には比較的症状が軽いのですが、時間が経過するに従って症状が悪化してきます。
 口や鼻の周囲に熱傷がある、鼻毛が焦げている、口腔や鼻腔内にススが付着した場合など、さらには、ススの混じった痰、嗄声(しわがれ声)、喘鳴(ヒューヒューといった呼吸音)などがある場合は、気道熱傷の存在は強く疑われます。
 気道熱傷は、のどが腫れ、気道の閉塞が早期に起こりやすく、最悪の場合は窒息による呼吸停止をまねくこともありますので、早期に救急車を要請しましょう。

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