令和2年5月7日 受け付け

ひとことの内容     

  学校の教室は狭く、机の間隔も1mも空いていない。朝会での移動の際は密集し、体育館での部活も密集となる。

 また、授業の時にマスクをするので、先生は話しにくそうで聞こえづらいこともある。体育祭の活動もできず、モチベーションがなくなっている。

 自分が感染して、家族に移してしまう不安もあり、友達と会えないつらさよりコロナに罹る恐怖のほうが大きい。一関市でも休校措置を検討していただきたい。

回答 

   

 「市長へひとこと」をお寄せいただき、ありがとうございました。

 ●●さんもご存知の通り、国内での新型コロナウイルス感染症の拡大の可能性が高まり、一関市では国や県からの要請を受け、3月4日から小中学校の臨時休業措置を取り、そのまま春休みとなりました。その後、4月には学校がスタートしましたが、皆さんの努力と協力のおかげで、岩手県では感染者が確認されていない状態を今日まで続けています。

 全国の小中学校では、4月の緊急事態宣言が全国に拡大される前から臨時休業を行っている(4月10日で67%が休校)ことは承知していますが、一方で4月17日、萩生田文部科学大臣は「一斉の休校を要請する考えはない」と述べています。

 このような状況を踏まえて一関市教育委員会では「臨時休業に関する方針」を定めましたが、岩手県では感染者が確認されていないことから、その方針に沿って、現時点では休業の措置をとっていないところです。

 ただし、学校生活を送るためには感染症対策を徹底しなければならず、それは生徒さんにとってとても大きな負担になっていると思います。また、生活の中で「密集しているな」「除菌は大丈夫かな」と疑問に思うことも出てくると思います。その時は遠慮せず、友達とも話し合って先生に相談してみてください。●●さんの行動が、学校をより安全な場所に近づけていくことになると思います。

 なお、感染症にかからないという「体の健康」と同様に、ストレスから身を守るという「心の健康」も大切です。不安が募るときは、保護者や担任の先生と話し合うことも選択肢のひとつであると考えています。

 

     令和2年5月15日

                           一関市教育委員会 教育長 小菅 正晴