教育施設の放射線量測定のこれまでの取り組み(平成23年8月23日更新)

【6月】

市立の小中学校、私立を含む幼稚園・保育園、全111施設について、市全域での状況を把握するとともに市民への情報提供を行うため、校園庭の中央部の一斉測定を実施した。

【7月】

他自治体での事例で校舎や園舎の雨どいの排水口付近、雨どいの無い軒下など雨水の集まる箇所で局所的に高い値を示すケースがあることから、再度、111施設の調査を実施した。
その結果、局所的に萩荘幼稚園、萩荘小学校、萩荘中学校で国における放射線量の低減対策の対象となる毎時マイクロシーベルト以上の値が測定された。
このことから、7月24日までに表土の天地返しや表土の入れ替えの低減対策を講じ、約70%から90%の低減を図った。

学校などにおける放射線量の測定の取り組み、対応について(23年7月25日更新)

当市では、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線について、平成23年6月13日から20日までの間、小中学校および市内全ての幼稚園・保育園、全111施設の校庭、園庭の測定を実施しました。
その結果は、全ての学校、幼稚園、保育園で国が示している『福島県内の学校での暫定基準値(学校などでの屋外活動制限値である年間20ミリシーベルト、毎時換算3.8マイクロシーベルト)』を下回る値でした。
その後、各地域で校庭若しくは園庭の放射線量が高かった1校(園)を抽出し、7月5日から毎週1回、継続して測定しその実態を把握しています。
また、プール水への放射性物質による影響を確認するため、6月28日に各地域で校庭の放射線量が最も高かった学校のプール水を採取し、測定を行なった結果、全てのプールで放射性物質は未検出でした。
なお、これらの測定結果については、ホームページに測定当日に掲載し市民へ情報提供を行なっているところです。
さらに、他自治体での事例で校舎や園舎の雨どいの排水口付近、雨どいの無い軒下など雨水の集まる箇所で局所的に高い値を示すケースがあることから、7月8日、14日の両日、111施設について園児や児童生徒が活動する場所でそのような箇所の有無を調査しました。
その結果、国における放射線量の低減対策の対象となる毎時1マイクロシーベルト以上の値が萩荘幼稚園、萩荘小学校、萩荘中学校において測定されました。
萩荘幼稚園については、7月9日に表面の土砂とその下の土砂を入れ替える対策を講じた結果、大幅に低減したところです。
萩荘中学校については、7月19日に詰まっていた雨どいの排水管の支障物を除去し、萩荘小学校についても、7月23日、24日に高い箇所の表土(砂利)の入れ替えを行い、大幅に低減しました。

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放射能に関する用語の解説(出典:いわてグラフ臨時号)

ベクレル(Bq)

放射能の強さを表す単位。
電球に例えると、光の強さそのものに相当します。

シーベルト(Sv)

人体への影響の度合いを示す単位。
電球に例えると距離によって異なる明るさに相当します。
1シーベルト(sv)=1.000ミリシーベルト(msv)=1,000,000マイクロシーベルト(μsv)

放射性セシウム

気化しやすく、飛散しやすい特徴があります。
半減期(放射線を出す能力(放射能)が元の半分になるまでの期間)が30年と長く、主に土壌汚染、海洋汚染の原因になります。

放射性ヨウ素

呼吸や飲食により体内に吸収されやすく、甲状腺に集まる性質があります。
半減期(放射線を出す能力(放射能)が元の半分になるまでの期間)が8日と短いため、早い段階で放射能を出さなくなります。