モニターツアー
体験型旅行で魅力発信
体験・交流型旅行により一関の魅力をじっくり味わってもらうニューツーリズムモニターツアー「大人の楽校 寺子屋いちのせき」は1月23、24の両日、行われました。
一関温泉郷協議会が主催、市や県、民間事業者が連携して、一関のさまざまな「昔」を味わってもらおうとコースを設定。国土交通省観光庁の「ニューツーリズム創出・流通促進事業」の助成を受け、旅行会社とタイアップして行われた同ツアーに仙台市近辺から26人が参加。もちつきや骨寺荘園遺跡散策などを楽しみました。
一関生活改善センターに到着した一行は、楽校の制服である「どんぶく」を着用。佐藤育郎校長(いわて東山歴史文化振興会長)から「息を合わせてもちをつくためにもちつき歌がある」などと一関地方のもち食文化の説明を受け、臼ときねでもちつきに挑戦しました。仙台市から友人5人で参加した堀籠よしえさんは「初めてもちをつきましたが楽しめました」と笑顔を見せていました。
プレわんこもち大会を楽しみ、昼食はもち膳と、もち食に親しんだ一行は、その後一関市博物館テーマ展の見学で当市の歴史を学び、アイスクリームづくりも体験しました。
二日目は骨寺村荘園遺跡の散策でスタート。その後旧沼田家など市街地の史跡を見学し、卒業式会場の世嬉の一酒造へ。佐藤校長が「二日間のツアーを終え、皆さんのにこやかな顔を見て、おもてなしの心が届いたものとほっとしている。仙台にお帰りになったら、どうぞ一関市の宣伝をお願いしたい」とあいさつし、一人一人に卒業証書を手渡しました。
その後一行は猊鼻渓に「卒業旅行」へ。舟下りでは、船頭を務めた千葉美幸さんのユーモアたっぷりの見どころ紹介や、張りのある「げいび追分」の歌声を堪能しました。
名取市から参加した真庭三郎さん(78)、勝子さん(73)夫妻は「一関は通り過ぎたりそれぞれの場所だけを見ることが多かったのですが、今回はゆっくりと見ることができました。骨寺のことは今まで知らなかったのですが、話を聞き実際に歩いて、とてもよくわかりました。もちつきも60年ぶりに楽しみました。温泉だけでなく、歩いて、見て、体験できるこうした旅行はいいですね。皆さんのおもてなしの気持ちも伝わって、楽しいツアーになりました」と満足した表情でした。
モニターツアーは2月にも行われ、新たな旅行者ニーズを探ることで交流人口の一層の拡大を目指します。
(広報いちのせき 平成21年2月15日号)