一関市・大東大原水かけ祭り
それぞれの願い懸け通りを疾走
一関市・大東大原水かけ祭りは2月11日、大東町の大原商店街で行われました。火防や厄よけなどの願いを懸けて、県内外から参加した260人の裸男たちが「清め水」を浴びながら通りを疾走。351年の歴史を誇る“天下の奇祭”を見ようと、約2万8千人の観客が通りを埋め尽くしました。
午後3時、いよいよ水かけがスタート。合図と共に裸男が通りを駆け出すと、おけを手にした沿道の観衆から一斉に「清め水」が。冷たい水を全身に浴びて雄たけびを上げながら通りを駆け抜ける裸男たちに、「がんばれ」などの声も盛んに掛けられました。裸男の後には、祭りを盛り上げる「加勢人」と呼ばれる子どもたちが、まんじゅうがさと独特の装束をまとって続きました。
5区間約500メートルを疾走した裸男たちは、達成感でいっぱいの様子。最後は隣同士肩を組んで輪になり「納め水」を浴びました。
水かけに先立っては、消防団によるまとい振りや仮装手踊り、鹿踊り、おはやしや太鼓の山車などが通りを練り歩き、真冬の祭りを熱く盛り上げ、観客を魅了しました。
(広報いちのせき 平成21年3月1日号)
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